(1) 概要
平成30年度の診療報酬改定により、発達障害専門プログラムに対し、現行の診療報酬(小規模ショートケア275点)に
加算(200点)が認められるようになりました。
これらの前身は「昭和大学附属烏山病院」、「晴和病院」、「さっぽろ駅前クリニック」、「愛知県精神科医療センター」など
13機関での試みになります。
また、この試みは全国調査と多くの参加者、またスタッフの力によってプログラムパッケージとなり、書籍化、診療報酬化にまで至りました。
(プログラムは全20回で構成されています。)
(2) プログラムの内容
心理教育、コミュニケーションプログラム、ディスカッションで構成されています。
プログラムは、当事者用の「ワークブック」と支援者用の「マニュアル」があり、経験の有無にかかわらず
均一なプログラムが提供できるよう工夫をしています。
(3) プログラム研修会について
これまで発達障害専門プログラムは、全国で1000人以上の方にご参加いただきましたが、成人の発達障害の支援の担い手はまだ少ないことが現状です。
さらに普及の鍵ともいえる診療報酬についても、現在では小規模ショートケアのみが対象であるなど、課題も多いと考えられます。
・プログラムの普及を契機として、成人発達障害者の方々を支援する担い手を増やすこと
・また、支援者のネットワークによって、支援の在り方について議論すること
当会ではこれらを目的として、定期的に研修会を実施しております。