成人発達障害支援学会


代表挨拶




 会員の皆さまには、発達障害者支援にいつもご尽力のことと存じます。

 本学会は研究会時代を加えて7年目になりました。

 学会化が必要だと考えたのは、直接的にはショートケアプログラムが診療報酬加算の対象になったことでした。
 昨今の医療費削減の嵐の中で、加算を獲得したのは画期的なことだと喜んだのですが、一方で税金を使うからには
効果の検証と質の担保が必須であり、それを担うには学会として責任を持たなければいけないだろうと考えた次第です。

 幸いに、賛同してくださる施設も増えつつあります。
 施設や地域の事情に合わせたプログラムも開発されつつあります。
 相互に検証することで支援手法の精緻化が実現し、より広い対象に適用されていく好循環になっていくことを願っています。


 研究会時代には東京で固定していましたが、昨年は札幌、今年は名古屋と移動して、
それぞれの関心を全国化していく道のりもできつつあるように思います。


 発達障害は急速に関心が高くなったこともあり、過剰診断が問題になっています。
 この点を学問的に掘り下げることも重要ですが、ややもすると、机上の空論になってしまう恐れがあると懸念しています。
 多くの観察眼があるデイケアの場は、診断の精度を無理なくアップしてくれる大きな武器になるのではないでしょうか。

 本学会は、医療職すべてがチームとして連携することで目的を達成しようとするところに主眼があります。
 デイケアはグループで実施するものですから、メンバーである当事者の果たす役割も大きいはずです。
 集団のダイナミクスが治療効果の源泉です。
 それは同時に、この学会の活力の源泉にもなるはずだと信じます。


 会員皆さまの力を結集して、発達障害者支援の流れを確かなものにしていきたいと思います。



 加藤進昌


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