症例3
日本内科学会雑誌 「シリーズ One Step
more〜苦手を得意に!血液ガス 第3回」(第108巻 第6号 1777−1780)では誤診する可能性がある具体例です。
【症例】
動脈血ガス: pH 7.40, pCO2 40 mm Hg, HCO3 24 mmol/L
血清生化学: Na 138 mmol/L, Cl 108 mmol/L, Alb 4.0 g/dL
酸塩基平衡異常は認めない血清陽性荷電増加(ブロム中毒等)の症例で、Alb 4.0 g/dLでアルブミンによる補正は考慮しなくてよいケースです。
図1に従うと、ステップ1でNa−Cl−HCO3= 138−108−24= 6 <12よりnon-Gapアシドーシスと診断されてしまい、ステップ2でもNa−Cl= 134−104= 30 <36よりnon-Gapアシドーシスと診断されてしまいます。
初心者向けで簡単なアプローチを提案するコンセプトとはいえ、診断できないと問題では?
【症例】
動脈血ガス: pH 7.40, pCO2 40 mm Hg, HCO3 24 mmol/L
血清生化学: Na 138 mmol/L, Cl 108 mmol/L, Alb 4.0 g/dL
酸塩基平衡異常は認めない血清陽性荷電増加(ブロム中毒等)の症例で、Alb 4.0 g/dLでアルブミンによる補正は考慮しなくてよいケースです。
図1に従うと、ステップ1でNa−Cl−HCO3= 138−108−24= 6 <12よりnon-Gapアシドーシスと診断されてしまい、ステップ2でもNa−Cl= 134−104= 30 <36よりnon-Gapアシドーシスと診断されてしまいます。
初心者向けで簡単なアプローチを提案するコンセプトとはいえ、診断できないと問題では?