日々、膨大な医療情報が医療ビッグデータとして蓄積されています。これらのデータは、実際の医療によって得られたデータという意味でリアルワールドデータ(RWD)と呼ばれています。RWDには未知の因果関係を示す情報が眠っているといわれており、RWDを用いた疫学研究が盛んに行われています。
RWDを用いた研究によって、医療の状況について俯瞰的に可視化されます。航海における地図のように、RWDから得られた結果は、医療現場において意思決定や課題解決の重要な位置づけになりえます。また、患者さんの受療行動や行政の政策立案において、効率的で質の高い医療に向けた変容を促す可能性もあります。
当研究室では、設立以来、RWDをもとにデータマイニング手法を駆使し、宝物を発掘する感覚で、薬と未知の事象との関係を掘り起こそうとする研究を行っています。更には、RWDとバイオインフォマティクス関連データベースの統合解析を行い、既存薬の新規効能探索(ドラッグ・リポジショニング、DR)を進めています。
〒577-8502
東大阪市小若江3-4-1
近畿大学薬学部
医薬品情報学分野
細見光一
TEL 06-6730-5880(内3834)
e-mail:hosomi(at)phar.kindai.ac.jp