医療薬学科の中で臨床薬学教育を担う部門で、現在は、「医薬品情報学分野」と「医療薬学分野」、「社会薬学分野」の3つの分野で構成されています。近畿大学薬学部臨床薬学部門では、これら3分野が協力・連携して、充実した薬剤師実務教育および臨床薬学教育を行う体制を整えています。
医薬品情報学分野では、「医薬品適正使用」を推進するために必要な、薬剤師実務に直結したテーマの研究を行っています。実際の医療現場で得た患者さんの医療ビッグデータ(リアルワールドデータ、RWD)をもとに、データマイニングといった手法を用いて解析し、そこから価値ある情報を創造することを目的としたデータサイエンス研究を実施しています。
また、地域医療の重要性に着目し、地域の薬局や病院の薬剤師とともに地域医療の推進に関連した研究や医療施設との共同研究を行っています。
教育面では、学生が将来の進路先である地域や職域において、ヘルスデータサイエンスのスキルが発揮できるように感性を磨きます。
医薬品には常にリスクとベネフィットが表裏一体のかたちで存在します。できるだけリスクを小さく、ベネフィットを大きくする使用方法が最も適正な使用方法と言えます。
医薬品適正使用の責任者として社会の期待に応えることのできる薬剤師の養成が求められています。
当分野では、患者さんのQOL向上のために医薬品適正使用に責任を果たすことのできる薬剤師の養成を目指しています。さらには、データサイエンス能力を身につけ、多種多様な臨床的問題の解決に対応できるようなリサーチマインドを有した薬剤師の養成に取り組んでいます。
〒577-8502
東大阪市小若江3-4-1
近畿大学薬学部
医薬品情報学分野
細見光一
TEL 06-6730-5880(内3834)
e-mail:hosomi(at)phar.kindai.ac.jp