この度、私どもは腎移植患者様の「患者QOLを考慮し、長期生着をめざした腎移植医療の確立」を目指し、日本で初めての腎移植専門のグループを日本の中心に位置する名古屋地区で立ち上げ、中日本腎臓移植グループとして活動を開始致しました。
施設が違うと治療方針も異なる医療現場の問題点を改善し、同じ信念と志を持った腎移植専門の医師で構成したチームで、腎移植患者様にベストな治療を提供すべく活動しています。
グループを支える医師は移植外科医のみでなく、腎移植専門の内科医、小児科医も我々のチームに所属し日々診療をしておりますので、腎移植患者様には偏りのない適切な治療が可能となっているのが我々のグループの大きな特長です。
我々のグループでは今迄に成人患者様、子供様の移植を合わせて1,400例以上の腎移植を実施しています。2011年は年間100例以上の腎移植を実施しました。
手術も患者様に浸襲の少ない内視鏡手術を5年前より導入し、移植手術も経験の深いエキスパートの医師のみで行なっています。
施設としては名古屋第二赤十字病院を中心に、グループ施設としては最西に四日市市民病院、東には豊橋市民病院といった施設があります。 平成24年4月からは、愛知医大にも臓器移植外科学寄附講座が設置されました。
また、小児専門の施設とも連携しております。更に移植コーディネーターを配置し、きめ細かい腎移植診療の確立を目指した移植後の管理を重視した移植外来も開設し、患者様の満足度を高める様な診療も実施しています。
患者様のお住まいの地域事情に併せて施設も選べますので、一度ご相談下さい。
腎移植医療に対して志を同じくした我々の活動が腎移植を考慮している患者様の不安が解消され、笑顔に繋がるお手伝いができれば幸いと感じております。

中日本腎臓移植グループ 代表
    愛知医科大学 臓器移植外科学
教授 打田 和治