2015年心臓血管外科専門医認定試験委員会からのお知らせ
1.専門医試験結果の公開
1)過去3年間の筆記試験の合格率を公開する。
2012年度 71.7%
2013年度 71.1%
2014年度 70.7%
2)不合格者個人の成績を以下のように通知する。
XYZのランクをつけ、不合格通知書に記載して知らせる。
m-0.5SD > Xランク ≧ m-1.0SD
m-1.0SD > Yランク ≧ m-1.5SD
m-1.5SD > Zランク
なお、2014年度は以下の通りである。
Xランク:不合格者54名中23名
Yランク:不合格者54名中15名
Zランク:不合格者54名中16名
2.問題数および形式
1)問題数100問
必修問題は30問、選択問題は110問中70問を選択。
2)問題形式
【必修問題】はA1タイプ(5つの選択肢から1つの正解を選ぶ形式)、ただし一部例外あり
【選択問題】はA1タイプかX2タイプ(2つ選ぶ方式)
3.問題の内訳
1) |
必修問題 |
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(1)【心臓血管外科に必要な解剖】
(2)【心臓血管外科に必要な生理および薬理】
(3)【心臓血管疾患の常識的疫学】
(4)【補助循環】人工心肺、PCPS、IABPなど
(5)【診療材料】人工血管、人工弁など
(6)【薬物治療】ワルファリン、抗血小板薬など
(7)【医療安全】
(8)【医療倫理】
(9)【医療保険制度】
(10)【外科医教育および専門医制度】
(11)【看護師および臨床工学士との連携】
(12)【呼吸器外科】 |
2) |
選択問題 |
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(1)【先天性心疾患】
(2)【弁膜症・不整脈・腫瘍】
(3)【虚血性心疾患・補助循環・心膜疾患・その他】
(4)【大血管疾患】
(5)【末梢血管疾患】 |
4.設問の内容、目的と難易度
1) |
【必修問題】は専攻分野に関係なく心臓血管外科医の基本的知識を問うものとして、どの医師も80%程度正答するレベルとします。知識の有無を問う「想起型」の問題です。 |
2) |
【選択問題】臨床経験から得られた専門的知識、臨床判断力、問題解決力を問う高いレベルの内容とし、各分野の専門医師であれば、70%程度正解できるレベルとします。【選択問題】は、【選択一般問題】と【選択臨床問題】で構成します。 |
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(1) |
【選択一般問題】は、疾患別の、診断、病理、治療、手術適応、手技、術中合併症、周術期管理、術後合併症および予後(早期、遠隔期)に関する設問です。および、外科医が知っているべき循環器内科的治療や薬物療法(ベータ遮断薬、抗不整脈薬、スタチンなど)を問う設問を含みます。 |
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(2) |
【選択臨床問題】は、症例提示(病歴、画像、臨床データなど)の上、解答を求める設問です。および、境界領域または多重疾患を含む設問を含みます。 |
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