|
2009年心臓血管外科専門医認定試験委員会からのお知らせ
- 専門医試験結果の公開について
1)過去3年間の筆記試験の合格率を公開する。
2005年度 69.9%,2006年度 74%,2007年度 66.7%,2008年度 77.3%
2)不合格者個人の成績を以下のように通知する。
XYZのランクをつけ、不合格通知書に記載して知らせる。
m―0.5SD > Xランク ≧ m―1.0SD
m―1.0SD > Yランク ≧ m―1.5SD
m―1.5SD > Zランク
なお、2008年度は以下の通りである。
Xランク:不合格者25名中12名
Yランク:不合格者25名中7名
Zランク:不合格者25名中6名
- 出題の形式・範囲・傾向について
1)出題の形式
試験問題数は100問
(必修問題:30問、選択問題:100問中70問を選択・図表が入った問題が約3割)
出題形式はMultiple Choiceで5択
(A type,K2 type.一部X2typeあり)
[A type]
設問に対して5つの選択肢のうちから1つの正解を選ばせる形式をA type。
- 75歳の男性。脳卒中で倒れ病院で加療したが、片麻痺が残り、夜間はオムツを使用し、入浴に介助を要する寝たきりの状態で退院することとなった。家庭の事情から在宅介護を受けることが不可能である。
この患者に適した施設はどれか
- 特別養護老人ホーム
- 養護老人ホーム
- 軽費老人ホーム
- 老人福祉ホーム
- 老人休養ホーム
|
[K2 type]
設問に対して5つの選択肢をおき、2つの正解肢の組み合わせを選ぶ形式。
- 大動脈弁置換術のとき弁装着により損傷する可能性のある刺激伝導系の部位はどこか。
(1) 洞結節
(2) 房室結節
(3) ヒス束
(4) 左脚
(5) 右脚
a (1)(2) b (1)(5) c (2)(3) d (3)(4) e (4)(5)
|
[X2 type]
設問に対して5つの選択肢のうちから2つの正解を選ばせる形式をX2 type。
2)出題の範囲と傾向
(1)必修問題は、心臓血管外科、呼吸器外科の基本的知識を問うものとして、専攻分野に関係なく、どの医師も80%程度正解するレベルとする。
- 発生・解剖・病理
- 生理(病態生理も含む)
- 外傷・腫瘍(特定分野に特化しない一般的な内容)
- 術中術後管理(特定分野に特化しない一般的な内容)
- 総論(人工心肺技術、補助循環、心筋保護、人工呼吸、代用医療材料<人工血管、人工弁etc.>、感染症、統計など;分野を特定しない)
- 呼吸器外科
- リスクマネージメント
(2)選択問題は、大方に承認された事実に基づき,up-to-dateな問題も含めて、専門医として習得していることが望ましい高いレベルの内容とする。各カテゴリーの専門分野の医師であれば、その分野について70%程度正解できるものとする。
- 先天性心疾患
- 弁膜症・不整脈・腫瘍
- 虚血性心疾患・補助循環・心膜疾患・その他(腫瘍を除く)
- 大血管疾患
- 末梢血管疾患
各カテゴリー内で次の諸点の項目
- 疫学
- 感染
- 外傷(カテゴリーに特化した問題:主に弁膜、大血管、末梢血管)
- 診断
- 手術適応
- 手術手技
- 手術補助手段
- 術中術後管理(カテゴリーに特化した問題)
- 腫瘍(カテゴリーに特化した問題:主に小児、弁膜、大血管、末梢血管)
- 心不全・補助循環・移植(カテゴリーに特化した問題:主に弁膜、冠状動脈)
- その他(分野を限定しない)
|