CVIT東海北陸支部 支部長
愛知医科大学 循環器内科
天野 哲也
愛知医科大学 循環器内科
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株式会社コンベンションリンケージ内
TEL:052-262-5070 FAX: 052-262-5084
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この度、豊橋ハートセンター松原徹夫先生の後任としまして、CVIT東海北陸支部支部長を拝命いたしました、愛知医科大学の天野です。東海北陸支部会員の皆様におかれましては、COVID-19パンデミックの最中大変なご苦労をされているものと拝察いたします。
そうした折、先般CVITレジストリー委員会を中心に実施いたしました“CVIT COVID-19調査”へのご協力誠にありがとうございました。本調査により、特にST上昇型急性心筋梗塞に対するPrimary PCIは、パンデミック最中にあっても全国90%以上の施設において通常通り施行されていることが判明しました。インターベンショナリストの気概を感じるところです。一方、安定冠動脈疾患(SCAD)においても、安定している疾患ではなく症例によっては進行性であり、また、重症化するリスクを有している事が明らかとなっています。その事実を踏まえて、SCADとされていた疾患群は、その病態が“Acute Coronary Syndrome”(ACS)の延長線上にあるとして“Chronic Coronary Syndrome”(CCS)と呼称することが提唱されました。一方で、最近発表された“Ischemia試験”はその解釈により、必ずしもCCSに対するPCIを積極的に肯定する内容ではなく、CCSの臨床プラクティスに影響を与え、延いては診療報酬改定におけるインターベンション関連の材料費、技術料に多大な影響を与える可能性があります。
こうした時代の潮流の中、インターベンションを発展させるのは容易ではなく皆さんの協力が必須であります。今後の地方会運営、CVIT本部からの各種レジストリー、アンケート依頼等ふくめて引き続きご協力賜りますようお願い申し上げます。
末筆ながらCVIT東海北陸支部 支部長就任のあいさつとさせていただきます。