2012/7/12
症状・病態 北陵クリニック事件 専門家コメント 季刊刑事弁護 No.71
pp46-48
2011/6/10
米国FDAがミトコンドリア病の新薬開発を認めました。しかし、誤診されたままでは、A子さんは、この新薬の恩恵を受けられません。
2011/3/10
11歳女児症例の症例報告がJournal of Medical Casesにpublishされました→J
Med Cases 2011;2(2):87-90と、和訳。「遺伝子検査がなければ診断できない」というのは、臨床を知らない人のとんでもない勘違いで、「遺伝子検査がなくても、病歴と症状経過と一般的な臨床検査所見だけで、MELASという診断は明白である」というのが正しいのです。
2011/2/23
薬物動態に関する山添康氏の証言の誤りと鑑定結果の誤り:11歳女児例の急変7日後の尿に20.8ng/mlもの高濃度の未変化体ベクロニウムが検出されたというとんでもない鑑定結果を支持した山添証言はとんでもない計算違いをしていました。
2011/2/15 追加:ベクロニウムを検出したとする鑑定に科学性はありません:宮城県警科捜研と東北大学の共著で、弁護側の主張を支持する論文が出ています。この論文では、大阪府警科捜研の測定法ではなく、(当然ながら)世界標準の方法が用いられています。そして得られた結果は、これも当然ながら、弁護側が従来から主張しているように、m/z 557に分子イオンが認められており、大阪府警科捜研の鑑定を否定する結果となっています。
2011/1/31
追加:誤判の構造は医療訴訟と同じ:判決文を検証して:11歳女児症例の判決文を読むと、一般市民でも誤判がよくわかります。検察側証人の誤診を指摘するより、判決文での誤判の方がずっとわかりやすい。・・・続き
追加:検査に依存する心理と誤判;医療訴訟判決でしばしば見かける「検査を怠った医者が悪い」という文句はほとんどの場合、言いがかりに過ぎません。(中略)ここでも、判決文には、「鑑定では、実験ノートを含めて実験記録が一切残っていなくても構わない」とあり、非科学性を高らかに宣言したトンデモ判決であることが容易にわかります。ここまでやらないと鑑定は擁護できなかったというわけです。結局擁護できないのですが。・・・続き
追加:片や冤罪の材料に、片や症例報告のネタに:11歳女児MELAS例と極めて類似の症例が、なんと東北大学麻酔科から報告されています。・・・続き