博士の異常な愛情*1 脳出血ワクチンを愛したお医者様達
or: How They Learned to Stop Worrying and Love the Vaccines
脳卒中の疫学を50年前に逆戻りさせた「ワクチン愛」

戦後、ヒトラーを「怪物」と呼ぶことで自らの責任から逃げたユンゲやシュペーア、その他の側近たちだけを責めても、問題は解決しません。問題は、戦争がないという意味で当時よりは幸運な時代に生まれた者が、そこから何を考えるかということ。ユンゲらの責任逃れの論理も注目に値しますが、何よりも重要なのは、人間がこんなにも、愚かになれるということです。藤肥孝幸 映画「ヒトラー~最後の12日間~」 2017/12/27) 森尾、お前、自分が何やってるか、わかってんのか?

要約
副反応検討部会に提出された資料を見て「やけに脳出血が多いなあ」って思いませんでした?そうなんです。やけに多いんです。では本当にそうなのでしょうか?あいにくランダム化試験はできません。リアル・ワールドではhistorical controlぐらいしか比較可能な対照がない。幸い脳出血の場合には対照となるアウトカムがある。それが脳梗塞です。「ワクチン接種により脳出血が起こるとしたら、ワクチン接種群では日本全体の母集団に比べて脳梗塞とのバランスが脳出血の方に傾く」という仮説に立てて、日本全体をhistorical controlとしてファイザーワクチン接種群と比べてみました。
    といっても実はとっても簡単な話で、日本人全体では脳梗塞による死亡が脳出血の1.3倍にもなるのに、ファイザーワクチンでは21年4月4日の時点で死亡6例中脳出血が4例であとの2例が急性心不全と溺死、つまり脳梗塞がゼロ。この時点でもう確率から言ってもあり得ないデータ(算数を忘れた田舎者)。さらにその後のフォローアップでも、ファイザーワクチンでは脳出血103例に対し、脳梗塞50例と。モデルナワクチンでは死亡59例中脳出血が11例。なのに脳梗塞がゼロほんとにこれ、日本人のデータなのか??そもそもこれは薬と言えるのか??という驚愕の事実がしれっと全世界に向けて公開されているのでした。これでもイケイケドンドン子どもまで3回目、4回目ってんだから。いろんな意味で凄い国です。ニッポンは。

大切なことは目に見えない*2
恋は盲目と言います。彼らはひたすらワクチンを愛してきました。それゆえ大切なことが目に見えなくなってしまったのです。左の表は今から半年前の2021年4月9日に開催された、第55回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(以下 副反応検討部会)に提出された、資料1-4「国内での死亡例の発生状況について」に掲載された表(クリックで拡大)です。全6例の死亡例のうち女性4例の死因は全て脳出血、残り2例は男性で全て脳出血以外の死因です。この表だけで事の重大性が理解できます。
    女性4人が全て脳出血で亡くなっているのはおかしい。誰もがそう思います。ところが副反応検討部会の「専門家」達はその素朴な疑問を「たったの6例で何がわかるというのか。この4例は数多ある脳出血の一部に過ぎない。ワクチンとは何の関係もない」として却下しました(出血性脳卒中による死亡数について)。その後、その素朴な疑問が論文化され、全世界に公開されましたが、副反応検討部会の専門家達はこれも一切無視しました。そうしてひたすら不作為を続けました。ワクチンを溺愛するあまり、「国民の命と健康を守る」という自分達の大切な使命が見えなくなってしまったのです。

医学生の目にも明らかだったシグナルの異常性
かつて日本では脳梗塞よりも脳出血による死亡者の方が圧倒的に多かったものです。右の折れ線グラフに示すように、1970年代の半ばにそれが逆転し、2020年には脳梗塞が57000人、脳出血(くも膜下出血+脳内出血)が43000人ほど第6表 死因簡単分類別にみた性別死亡数)、比率にして脳梗塞による死亡者数は脳出血の1.3倍になっています(前記第6表から当該部分を抜粋)。この脳梗塞/脳出血の死亡者数逆転現象は、降圧剤による治療や食生活、禁煙を始めとした生活習慣の改善の成果を示す出来事として、医学生の間でも公衆衛生の常識となっています。
   その常識を踏まえて元の表を見直せば、それまで見えなかった大切なことが見えてきます。「女性4人が全て脳出血で亡くなっているのはおかしい」たしかにそれは大切な疑問です。しかしそれは我々が直面している深刻な問題の一面を捉えているに過ぎません。「脳出血の女性4例を含め、6例全例の死因が脳梗塞ではなかったという、もう一面の事実、偶然では決して説明できない現象を放置し(算数を忘れた田舎者)、ひたすらワクチン接種を進めていった医師・専門家達の不作為によってワクチンによる健康被害が際限なく拡大されていったのです。

不作為の果てに脳卒中の疫学が50年前に逆戻り
それから半年、副反応検討部会の専門家達がどう行動してきたかは、誰もが知っています。「ノイズに過ぎないんだからそのうち落ち着くところに落ち着くさ」。彼らは自分達が直面している深刻な問題をそうやって等閑視し、心配するのを止め、ひたすら不作為を続けました。そしてワクチンに注意喚起を促す声を全て「デマ」であるとして無視しました。彼ら自身が公開してきた資料に明記されていたワクチンの有害事象に対応すべきだったのに、そうして数少ない有用なワクチンのリスク・ベネフィットバランスを最適化する道を探るべきだったのに。この半年間に及ぶ彼らの不作為が招いた結果もまた全世界に公開されています

    2021年10月1日に開かれた第69回副反応検討部会に提出された資料2-7-1 「副反応疑い報告の状況について」の10ページに、ワクチンの死亡報告事例(2021年9月12日時点。この時点での1回目のワクチン接種率は59%)があります。脳出血(出血性脳卒中)82例に対し、脳梗塞(虚血性脳卒中)50例。国民の6割までワクチンを打ってしまった時点で脳出血が脳梗塞の1.6倍接種者集団だけが50年以上前に逆戻りしてしまったのです。一体何が原因なのか?それはワクチンへの愛の有無に関わらず、誰の目にも明らかです。

モデルナ接種後死因トップは脳出血。脳梗塞による死亡はゼロ!
    ファイザーワクチンばかり責めていては不公平です。 2021年のクリスマスイブに開かれた第74回副反応検討部会に提出された資料1-7-1 「副反応疑い報告の状況について」の5-6ページ にはファイザー、モデルナ両ワクチン接種後の死因がそれぞれ掲載されています。ファイザーワクチンでは出血性脳卒中103例に対し、虚血性脳卒中50例。つまり脳出血が脳梗塞の2倍。モデルナワクチンでは死亡59例中、心筋炎4例(第3位)、虚血性心疾患8例(第2位)を抜いてトップは脳出血(11例)。なのに脳梗塞はゼロで番外!(*)。これで脳出血が全て偶然だって?? ってか、これってホントにワクチンかよ??まさか、「すいません特定のロットに我が社の新製品DIAC (Direct Injectable Anticoagulant)の有効成分が間違って混入してしまって」とかって話じゃないよな??? そんな驚愕の事実がしれっと全世界に向けて公開されている。いろんな意味で凄い国です。ニッポンは。*脳梗塞(虚血性脳卒中)ゼロは、やはり同部会に提出された資料1-3-2で確認済み。

絶望的抗戦期から総統地下壕状態へ:そして愛は忠誠心となった
既に絶望的抗戦期も過ぎました。戦況のさらなる悪化ととも、ワクチンへの愛もメタモルフォーゼを遂げ「揺るぎない忠誠心」にとなりました総統地下壕状態真っ只中にある彼らのワクチンに対する忠誠心は留まるところを知りません。脳卒中の疫学を50年前に引き戻しただけでは飽き足らず、進め一億火の玉とばかりに全国民にワクチンを、それが終わればさらに3回目の注射をと叫んでいます。正に本土血栓決戦の覚悟です。毒喰わば皿まで、今や恥や外聞どころか「裁判上等」の勢いです。あらゆる異常なシグナルを否認し暴走し続けてきた、今までの彼らの行動を見れば自ずからわかります。彼らは受けて立つ覚悟なのです。法廷で証言する時の決め台詞まで用意済です。「ワクチンは自由にする*3。「私はただ命令に従っただけだ」。
戦後、ヒトラーを「怪物」と呼ぶことで自らの責任から逃げたユンゲやシュペーア、その他の側近たちだけを責めても、問題は解決しません。問題は、戦争がないという意味で当時よりは幸運な時代に生まれた者が、そこから何を考えるかということ。ユンゲらの責任逃れの論理も注目に値しますが、何よりも重要なのは、人間がこんなにも、愚かになれるということです。藤肥孝幸 映画「ヒトラー~最後の12日間~」 2017/12/27) 森尾、お前、自分が何やってるか、わかってんのか?
*1 このページは小学校の算数を御存知でない方々にも理解できるように作成されています。小学校の算数を御存知の方は→こちら。小学校の算数はどうでもよくて、タイトルの元ネタを知りたい方は→こちら 
*2 L'essentiel est invisible pour les yeux. しばしば、『大切な「もの」は目に見えない』と訳されていますが、原文はL'essentiel と抽象名詞になっていること、また日本語での「もの」は原則として可視物体を示すことから、ここは「もの」ではなく、事象を示す「こと」の方が相応しいのではないかと考えます。
*3 Arbeit Macht Freiのはるか以前に、中世ヨーロッパの都市の自由を示す「都市の空気は自由にする」Stadtluft macht frei なる諺があります。

算数を忘れた田舎者
千代田区しか知らない田舎者
「ノイズ」として処理された#MeToo
新コロバブルの物語
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