ビタミンK2 |
メナキノンとも呼ばれるビタミンKの一つです。動物体内に多く存在していますが、植物由来のビタミンK1が変換されたものです。食肉や鶏卵、乳製品に含まれていますが、母乳には少ないことが知られています。また細菌も産生しており、ワルファリン服用中にいわゆる「納豆」が制限されるのは、この細菌由来のビタミンK2がワルファリン効果を減弱するためです。新生児では腸内細菌叢が未熟なため、腸内細菌の産生するビタミンK2が少なく、また母乳のみではビタミンK欠乏に陥る場合があります。これが新生児ビタミンK欠乏性出血症や乳児ビタミンK欠乏性出血症で、現在では出生直後および生後1週間(産科退院時)ならびに生後1か月の3回、ビタミンK2シロップ1mL(2mg) をすべての合併症のない成熟新生児に投与する方式が普及しています。
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