先天性凝固第V因子欠損症 |
先天的に凝固第V因子が欠損・低下している遺伝性疾患です。
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凝固第V因子の遺伝子変異(FV R506Q)で、変異の結果活性型プロテインCによる不活化が起きなくなっています。凝固第X因子に対する補酵素作用は保たれているため、凝固系の制御が低下しており、血栓素因となります。いわゆる日本人(遺伝的に)は認められませんが、欧米人白人(Caucasian)では、健常人でも1-2%に認められる最も重要な血栓素因の一つです。国際化の昨今、日本国内でも症例が認められ、熊本大学でも数例の経験があります(症例報告へ)。
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