後天性凝固第VII因子インヒビター |
何らかの機序によって、凝固第VII因子の活性を阻害する自己抗体が出現し、第VII因子活性が低下する病態です。極めて症例が少ないので、十分な症例解析が行われているわけではありませんが、止血困難な致死的な著しい出血傾向を呈する症例もあります(参照:本院で経験した症例)。一般に新鮮凍結血漿や後天性血友病(凝固第VIII因子インヒビター)に使用されるバイパス製剤は無効です。
診断に迷う場合や、治療経験がない場合などは、速やかに凝固線溶系に詳しい本当の専門家がいる治療経験のある施設に転院させてください。諸般の事情により転院が困難な場合でも、専門家の助言のもと診断および治療を行ってください。
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