先天性凝固第VII因子欠損症 |
先天的に凝固第VII因子が欠損・低下している遺伝性疾患です。
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常染色体潜性(劣性)遺伝形式です。
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出血傾向を呈しますが、因子活性によって出血傾向の出現の程度は異なります。また因子活性が著しく低下している場合は血栓症の合併頻度が高いとの報告があります。
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日常生活では出血傾向が必ずしも出現するものではありませんが、打撲などを契機として出血傾向を呈する場合があります。このため外傷などを可能な限り避けるなどの患者教育が必要となります。外傷時や手術をはじめとする観血的手技などの場合で、止血困難な出血を呈している場合、もしくは呈する可能性が高い場合には凝固第VII因子の補充が必要になります。濃縮因子製剤としては遺伝子組み換え活性型凝固第VII因子製剤(ノボセブン)がありますが、後天性血友病やインヒビター陽性先天性血友病に対して用いる使用量とは異なります(少量です)。先天性凝固第VII因子欠損症では血栓症の頻度が高いとの報告もあり、遺伝子組み換え活性型凝固第VII因子製剤は慎重な使用が必要と考えられます。また軽症の場合には新鮮凍結血漿も有効です。クリオ製剤ではプレシピテート側に濃縮はされていません(上清中に多くは含まれています)。
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