第132回日本小児精神神経学会

心理職研修セミナー

9月2日~18日の間に心理職研修セミナーが申し込めない事象がございました。
大変お手数をおかけしますが上記期間中にお申込みいただけなかった方は再度下記よりお申込みください。


(オプションのカテゴリーからお申込みください。)

セミナーのお知らせ

日本小児精神神経学会 心理職研修セミナー
主催:日本小児精神神経学会 心理職等研修検討委員会

ご挨拶

心理職等研修検討委員会では、令和4年度から、心理職を主な対象とした心理職研修セミナーを開催してきました。今回はその第5回となります。このセミナーは、小児医療・療育の現場で働く心理職の知識と技術の向上に役立つ研修機会を提供しようとするものです。
学術大会前日でお忙しいとは思いますが、どうぞ奮ってご参加ください。本研修は、日本公認心理師協会「認定専門公認心理師」の認定にかかるテーマ別研修として登録する予定です。

心理職等研修検討委員会担当理事 永田 雅子

演題名

「子どものQOL尺度(日本語版KINDLR)-その理解と活用-」

講師

松嵜くみ子(跡見学園女子大学)

講演内容

子どものQuality Of Life(QOL)尺度は、子どもが元気に楽しく活動している姿を、「指標」として捉えることを目指して、開発されました。その背景には、1948年に発効されたWHO憲章前文における「健康」の定義「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」があります。
この定義を受けて、医療における価値も「命の長さ(量)」だけではなく「身体的・精神的・社会的に良い状態(質)」の重要性が強調されるようになり、「健康関連QOL:(Health Related Quality Of Life( HRQOL))」が用いられるようになりました。その尺度としてWHOは、成人用質問紙WHOQOLを開発しましたが、子どものQOL尺度は、なかなか進みませんでした。そこで、Bullinger(1990, 1994)が自国で開発し、その後Ravens と共に改訂版としたのが『KINDLR Questionnaire』です(Ravens& Bullinger,1998, 2000)。Bullingerは、WHOの健康の定義に対応した身体的・心理的・社会的側面を反映した「包括的尺度」であること、子どもの自己報告であること、子どもの実際の生活・行動にそったものであることを目指して開発しました。本セミナーでは、このQOL尺度を日本語に翻訳して、日本での標準化を試みた「日本語版KINDLR」について、ご紹介し、その実施、採点、活用などについてお伝えする予定です。
講師プロフィール:跡見学園女子大学教授。公認心理師、臨床心理士。1985年青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程 単位取得済退学、2001年医学博士(昭和大学)。国立小児病院アレルギー科心理、東京都スクールカウンセラー、保健センター相談員などを経て昭和大学病院小児科、埼玉医科大学病院小児科、TMGあさか医療センター小児科、個人開業小児科において、子どもとそのご家族の心理相談を担当している。著作は、「子どものQOL尺度 その理解と活用-心身の健康を評価する日本語版KINDLR」(診断と治療社)共編著 、「学校心理学にもとづく教育相談-『チーム学校』の実践を目指して-」(金子書房)共著、「小児医療・療育の現場で働く心理職のためのミニマルエッセンス―」(日本小児精神神経学会:アークメディア)共編著 など。

日時
場所
Zoom ミーティング
定員
500名(申し込み締め切り 2024年11月22日(金))
参加費
日本小児精神神経学会会員は無料。
非会員の方(ただし小児の精神神経領域の専門家、心理専門職に限る)は2000円
お問合せ
日本小児精神神経学会 心理職等研修検討委員会
kodomoegao2021@gmail.com

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