menu

第131回 日本小児精神神経学会

研修セミナー


日時

2024年6月22日(土) 9:10~11:10

開催形式

つくば国際会議場にて(後日オンデマンド公開の予定)

演題名

「発達支援あれこれ~これからの支援と現場でのコツ」

座長

松嵜くみ子先生 (跡見学園女子大学)

講師

広瀬宏之先生 (横須賀市療育相談センター所長)

講師の言葉

ちょっと困ったことになっています。発達障害に関する診療や支援のニーズは増える一方で、供給が全然追いつかないのです。筆者の勤務する横須賀市でも、この15年で出生数は60%程度まで減って子どもの数が急減しているのですが、サポートすべきお子さんは倍以上に増えています。発達支援の枠組み自体を考え直さなければ、医療崩壊ならぬ発達支援崩壊を招きかねないと心配しています。
そこで、本セミナーでは二つのお話をしたいと考えています。
前半ではこれからの支援について、その在り方を再考してみたいと思います。医学モデルではなく社会モデルの支援が不可欠であることは言うでもありません。また、発達障害は子どもだけの状態ではありませんが、一生涯に渡ってしっかりと支援を続けることは現実的ではありません。故に、支援のゴールを見据えて支援をしていくことも大切だと思います。
後半では現場での支援のコツについて、筆者の体験からお話をしていきます。現場とは、医療だけではなく支援全般に渡る現場です。幸い、研修セミナーに続く131回大会では教育との連携の重要性が取り上げられます。教育現場でのコツは、そちらでたっぷりと学んで頂ければありがたいです。

講師プロフィール

日本小児科学会専門医、日本小児神経学会専門医、日本小児精神神経学会認定医、子どものこころ専門医。1995年に東京大学医学部医学科卒業、同附属病院・大学院、国立成育医療センターこころの診療部、フィラデルフィア小児病院児童精神科などを経て、2008年から現職。著作に「発達障害支援のコツ」「発達・子育て相談のコツ―小児精神・神経科医の100問・100答」「発達障害支援の実際―事例から学ぶダイアローグのコツ」「発達障害のある子育て―家族で支える・家族を支える」「発達障害診療の手引き―地域支援で医師のできること」(以上、岩崎学術出版社)、「発達障害グレーゾーンの子の育て方がわかる本」(監修:講談社健康ライブラリー)、「DIRの自閉症治療プログラム」(翻訳:金子書房)など多数。専門は発達障害の地域支援。

参加費

本学会員は無料、非会員(日本乳幼児・心理学会員を含む)は2000円

認定単位

子どものこころ専門医更新講習,日本小児精神神経学会認定医更新(受講後レポート提出が必要)の単位認定を予定

運営事務局
株式会社 インターグループ内
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-5 共同通信会館4F
TEL:03-5549-6909 FAX:03-5549-3201
E-mail: jsppn131@intergroup.co.jp