2018 115日(月)
3  9日(金)

大会長挨拶

  • 第50回日本結合組織学会学術大会
  • 大会長 鍋島 一樹
鍋島一樹教授

この度、日本結合組織学会 (JSMBM) の第50回学術大会を、‪2018年6月29日(金)・‪30日(土)‬に福岡市城南区の福岡大学病院メディカルホールにて開催させていただくこととなりました。 丁度半世紀となりますこの伝統ある学会の節目の時に、学術大会を主催させていただくことは大変名誉なことと存じ、会員の皆様ならびに関係者各位に心より御礼申し上げます。 鋭意準備に取り組んでいるところです。 結合組織・細胞外マトリックスを広く捉えて、垣根なく、様々な分野の基礎研究者と臨床家が闊達に議論し合えるのが本学会の特徴です。 研究範囲も、発生から再生、腫瘍まで広範です。その特徴を十分に活かせる運営を心掛けたいと考えています。

病理学が専門分野ですので、目で見えること、連係 (interaction) 、基礎と臨床の橋渡しとなることを特に意識して企画にあたっています。 招待講演、特別講演として、2光子顕微鏡を駆使して生体内での cell-cell あるいは cell-extracellular matrix interaction を目に見える形で呈示して頂けるエキスパートのお2人、 Radboudumc (Radboud University Nijmegen Medical Centre) /MD Anderson Cancer CenterのPeter Friedl先生と 生理学研究所(岡崎)の鍋倉淳一先生をお招きしています。 Friedl先生にはがん細胞の浸潤に関して、鍋倉先生には脳組織における神経細胞とグリア細胞の連係についてお話しいただく予定です。 マイスターレクチャーでは、cell-cell interactionに着目したヒアルロン酸およびemmprin研究を長年リードされて来られた Medical University of South CarolinaのBryan P. Toole先生に、研究の話と共に若い方々へのメッセージをいただく予定です。 シンポジウムとして、1つの疾患を基礎と臨床の両面からペアで議論いただく企画を計画中で、内容も一部は公募として、立案の段階から広く皆様に参加いただきたく存じております。 Young investigator award (YIA) にも是非多くの学生諸氏および若い先生方に応募いただき、熱のこもった発表、討論で盛り上げていただければと念じております。

この学術大会が基礎と臨床のよき連係の場となりますように、また若い方々が伸び伸びと議論、発表できる場を提供できるように皆で努めてまいりたいと思います。 学会の内外より多数のご参加をお待ちいたしております。