第43回日本認知症学会学術集会

会長挨拶

第43回日本認知症学会学術集会
会長 川勝 忍
福島県立医科大学 会津医療センター 精神医学講座 教授

 このたび、第43回日本認知症学会学術集会の会長を拝命いたしました、福島県立医科大学・会津医療センター精神医学講座の川勝です。歴史ある本学会の学術集会を担当させていただくことになり、大変光栄に思っております。

会期、会場は2024年(令和6年)11月21日(木)から23日(土)、福島県郡山市のビッグパレットふくしま、です。私は、本学会の前身である老年期脳障害研究会の時代から本学会を通じて多くの優れた先輩諸先生からご指導を頂き、日々の認知症の臨床や研究の糧としてまいりました。本学会は、基礎医学研究者と認知症医療に関わるすべての診療科の臨床医に加えて、多職種の医療・介護者専門職、行政関係者が力を合わせて認知症に取り組んできた学際的な集まりです。そして、いよいよアルツハイマー病に対する疾患修飾薬が現実のものとなりました。これまでの臨床研究や基礎研究の知見を実臨床に活かし、さらなる認知症学全体の発展の契機になることが期待されます。そこで、学術集会のテーマは「認知症の医療と研究の新展開 "認知症学会6000人の叡智を、今"」とさせていただきました。疾患修飾薬の登場で、わたしたちが議論し、対応すべき課題が沢山でてくると思われます。それ以外にも認知症をめぐるさまざまな議論を通じて、すべての認知症の方とそのご家族に対して、本学術集会が少しでもそのお役に立てるものになればと願っております。

 本学術集会の副会長には、福島県立医科大学医学部脳神経内科学講座の金井数明教授と福島県立医科大学保健科学部臨床検査学科の北爪しのぶ教授にお願いしました。事務局長は、山形大学医学部医学科精神医学講座の小林良太先生に依頼しております。現在、プログラム委員会を開催しながら、特別講演、教育講演、シンポジウム等を企画していきたいと思っておりますので、ご意見、ご要望等ありましたらお声をおかけいただければ幸いです。

 学会ポスターの背景は、福島県喜多方市の新宮熊野神社・長床(ながとこ)の秋の風景です。皆様の本学術集会へのご参加を心からお待ちしております。