第18回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会東京大会

大会長・副会長挨拶

大会長挨拶

第18回大会長 清水俊夫 TOSHIO SHIMIZU
東京都立神経病院 副院長

 このたび、第18回日本神経摂食嚥下・栄養学会学術集会を東京の多摩地区にあります府中の地にて開催することとなりました。本大会のテーマは「多職種で極めよう栄養サポート―病初期から終末期まで―」です。
 少子高齢化にともない神経難病をはじめとする神経筋疾患患者は増加の一途をたどっております。これまでは、神経疾患患者の摂食嚥下のサポートに焦点があたっておりましたが、今はいかに栄養状態を改善させるかが問われる時代になりました。内科・外科領域においては栄養サポートの重要性が叫ばれてから久しいですが、神経疾患領域ではまだまだ未開拓の分野であり、それぞれの神経疾患の栄養障害のメカニズム、栄養療法の方法や効果についてはエビデンスが不足しております。また栄養サポートにおける多職種連携も今後の大きなテーマです。本大会がこの新しい分野に対して少しでも提言をすることができれば幸甚です。
 今大会は、副会長に国立精神・神経医療研究センター(NCNP)病院の臼井晴美先生に就任いただきました。また事務局として東京都医学総合研究所の協力を仰いでおります。まさに東京にある日本を代表する神経疾患の病院・研究所がタッグを組んで準備をしております。
 府中市はラグビーの聖地であり、2019年のワールドカップ後にけやき並木通りで祝賀パレードが行われました。また東京競馬場もあり、本大会のロゴには時代を駆け抜ける馬の姿を採用しました。COVID19で日本中が大きな試練の中を通らされていますが、困難な中にあっても競走馬のように力強く走り続けたいという思いを込めました。また東京の人気観光地である高尾山もすぐ近くです。ぜひ府中にお越しいただき、熱く議論を交わすとともに、楽しいひとときを過ごしていただければ幸いです。

副会長挨拶

第18回副会長 臼井晴美 HARUMI USUI
国立精神・神経医療研究センター病院 看護部

 2022JSDNNM東京大会の副会長を仰せつかりました国立精神・神経医療研究センター病院の臼井晴美と申します。2010年に摂食・嚥下障害看護認定看護師を取得し、「食べる」「味わう」楽しみを患者様に少しでも感じていただけることを目指して日々活動しています。
 副会長という大役にとまどいましたが、多摩地区で東京都立神経病院の清水俊夫先生とご一緒に開催できることは大変光栄なことですし、地域の摂食嚥下支援体制の強化にもつながると考えております。この大会を成功に導くために、少しでも皆様のお力になれるよう尽力してまいります。
 さて、今回のJSDNNM東京大会のテーマは「多職種で極めよう栄養サポート―病初期から終末期まで―」です。栄養サポートは病期に関わらず人が生きていくうえで必要不可欠な支援です。しかし、「食べられている」という言葉を聞くと、ついその言葉の錯覚に陥り安心してしまいがちで、「どの程度食べられているか」まで把握しきれていないことが多いのではないでしょうか。この大会では長年栄養サポートに深く携わっている各職種の先生方のご講演やシンポジウムを設けています。多職種での関わりの大切さを皆様と共有できる絶好の機会となるのではないかと思います。
 普段から患者様やご家族の傍でケアをしている職種の皆様、特に私と同じ看護師の方々にも多くご参加いただき、患者様、利用者様のQOL(生活の質)の向上に役立てていただけましたら幸いです。

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