学会名の名称変更について
名誉会員の先生方のご意見
名誉会員の先生方から頂いたご意見のまとめをご紹介いたします。
- A先生
- 科を付けないほうがよい。麻酔に関する研究・サイエンス(科学)を発表し、討議する場が(社)日本麻酔科学会である。日頃の臨床麻酔をより質の高いものにするための実学として、日本臨床麻酔学会を位置づけたい。
- B先生
- 科という言葉は必ずしも臨床科を表していない。麻酔学、麻酔科学は同じ意味で、どちらでもよい。「日本臨床麻酔学会」のままでよい。
- C先生
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- 「臨床麻酔」+学会、であれば、「臨床麻酔」は医療行為であり、「ペインクリニック」と同じく、現状でよい。
- 「臨床」+「麻酔学会」であれば、「臨床」+「麻酔科学会」と変更するのも可である。
- 個人的には「臨床麻酔」のような気がする。
- D先生
- 敢えて、科という文言をつけなくても学問・研究の場としては充分通用するように思われ、このことに余りこだわる必要はないと思う。「臨床麻酔学」という学問体系が成立するのであれば、今まで通りでよい。
- E先生
- (社)日本麻酔科学会に変更された経緯を考えるならば、「日本臨床麻酔学会」も「日本臨床麻酔科学会」とすべきである。他科の発表者が参加できる学会であってほしいという観点からは、名称は従来のままでよい。
- F先生
- 「科」が入るのが妥当と思われる。
- G先生
- 「科」が入るのが妥当と思われる。
- H先生
- 「日本臨床麻酔科学会」が適当である。「臨床」と「科」が併存しても問題はない。 その当時、「麻酔学会」の呼称があったので、それに準じて、「日本臨床麻酔学会」となったと考えられる。
- I先生
- 臨床科としての麻酔科の「科」は当然必要である。「麻酔の先生」と言われると、むっとする。麻酔医と呼ばせてはいけない。麻酔科医である。学会の広報部門で麻酔科学の内容を分かりやすく説明する努力が必要である。
- J先生
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- 当時の外科医がAnesthesiologyの訳語を「麻酔学」と誤って訳した。
- 「麻酔」は状態を表わす。「臨床麻酔」の言葉を前提にしてはならない。
「臨床」は「麻酔」ではなく、「学会」にかかる言葉である。臨床的なことを発表・議論する「麻酔科学会」である。 - 臨床の一分野である「麻酔科」の学会である。このことから、「麻酔科学会」となるのが当然である。「内科学会」「外科学会」の例を見ても明らかである。
- K先生
- 学会創始の時に、「日本麻酔学会」が「日本麻酔科学会」であれば、「日本臨床麻酔科学会」としていたと信じる。当初、名称が議論されたとき、科を入れるべきか、必要ないのか、そういうことは考えなかった。麻酔学会が麻酔科学会としたときと同じ理由で、日本臨床麻酔学会が日本臨床麻酔科学会にかわればよい。
(文責 浅田 章)