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学会賞

学会賞巻頭言

日本臨床麻酔学会賞について

小坂基金運営企画委員会委員長
廣田和美(青森県立中央病院)

日本臨床麻酔学会には,臨床麻酔学分野の学術振興のための学会賞として,小坂二度見記念賞,若手奨励賞,日本臨床麻酔学会誌賞があります.最高賞である小坂二度見記念賞には,2024年度は藤田信子氏(聖路加国際病院・麻酔科)が「妊婦の下大静脈圧迫に対する傾斜体位,角度の影響:MRIによる検討」で受賞されました.一方,若手奨励賞は,牧野 まどか氏(長崎大学大学院・麻酔集中治療医学)が「Effects of the attachment method of the stimulating electrodes Nihon-Kohden NM-345YTM and changes in forearm position on stimulus current values during calibration in electromyography-based neuromuscular monitoring: a single-center experimental study. J Anesth. 2023; 37: 888-95.」で受賞されました.また,日本臨床麻酔学会誌賞には,「麻酔導入時の筋弛緩モニター装着率と抜管時筋弛緩管理適正率に関する単施設後ろ向き観察研究. 日本臨床麻酔学会誌 2023; 43: 283‐9.」を執筆されました能正聖未氏(千葉大学医学部附属病院・看護部手術室 【現】北海道大学病院・手術部)が選ばれました.受賞者の方々に,心よりお祝い申し上げます.

小坂二度見記念賞は30年以上の歴史を持ち,臨床麻酔学分野で,前年12月までの過去5年間で最も優秀な業績をあげた方1名に授与されます.また若手奨励賞は,前年12月までの過去2年間に,最も優秀な学術業績をあげた満40歳以下の若手医師(研究者)若干名に授与されます.そして日本臨床麻酔学会誌賞は,前年12月までの過去2年間で,最も優秀な日本臨床麻酔学会誌掲載論文の著者若干名に授与されます.これらの日本臨床麻酔学会賞の詳細については,当ホームページをご参照ください.特に,申請方法が学会事務局への郵送ではなく,メールに応募書類を添付しての提出に変更となります.また,研究助成やIARS参加のための渡航助成も令和7年度から開始予定です.助成に関しては,決定次第,ホームページでお知らせ致します.

臨床麻酔学分野研究の発展のためには,リサーチマインドを持ったPhysician scientistsの育成が不可欠です.是非,若手麻酔科医の皆さん,まずは日本臨床麻酔学会誌賞を目指して日本臨床麻酔学会誌に投稿頂き,次に研究テーマを見つけて成果を英語論文として掲載して若手奨励賞に応募し,更には研鑽を積んで最高賞である小坂二度見記念賞に応募頂きたいと思います.日本の臨床麻酔学分野の発展,世界への発信は,若手麻酔科医の皆さんの努力次第と言っても過言ではありません.

多くの方から,日本臨床麻酔学会賞,研究助成並びに渡航助成への奮ってのご応募を期待しております.