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呼吸療法領域の研究における利益相反(COI)マネージメントについて

 生命科学に関する研究は、生命と安全を守るという観点から、倫理性、科学性を担保して行われるが、研究成果の発表についても公正さ、中立性が求められている。日本呼吸療法医学会(以下、本会)においては、これまで呼吸療法領域における研究により学術的・社会的に貢献してきたが、今後もこれを継続して公的利益を図る必要がある。一方、産学連携研究等により利権、地位、金銭等の私的利益が発生する可能性もある。
 利益相反(conflicts of interest、COI)とは、これら公的利益と私的利益が相反する形で研究者個人や本会に生じることである。本会においては産学連携等の共同研究が報告されることもあり、時には研究データの適切な解釈、評価に悪影響を及ぼす可能性がある。このような背景から、COI に関する指針の策定は極めて重要である。本指針は、本会会員に対してCOI に関する基本的な考えかたを示し、本会の研究における公正さと中立性を担保し、研究・教育活動を積極的に推進すると共に、人工呼吸および呼吸管理を必要とする患者の診断・治療・看護等の進歩に貢献することを目的として策定する。