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学会賞のご案内

2021年度受賞論文

優秀論文賞

原著「Quality Improvement モデルを用いた多職種での浅鎮静管理の安全性と効果」
河合佑亮 氏
藤田医科大学病院 看護部

37巻1号p.79-85掲載
採択日:2020年4月6日
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学会賞2020

受賞の言葉

 このたび、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。本論文は、高度急性期領域の呼吸療法におけるエビデンスと臨床実践のギャップに対する、Quality Improvement モデルを用いた多職種での取り組みに係るプロセスとアウトカムについて検証した研究です。本会の事業・活動からも明らかなように、適切な呼吸療法の提供のためには多職種連携が不可欠です。今回、多職種連携によるQuality Improvementを系統的かつ強力に推進することを通して、医療の質の向上を実現するとともに、論文として本誌に発表できたことを心より嬉しく思います。厳しくも温かくご指導いただいた西田先生をはじめ、本プロジェクトにともに取り組んだ多職種の皆様に、改めて御礼申し上げます。
 今後とも本会で学んだ知識・技術を活用し、より質の高い臨床実践および研究を目指して精進して参りたいと存じます。

奨励論文賞

原著「当院ICUにおける挿管患者に対する早期離床プロトコル導入前後の効果に関する検討」
石原敦司 氏
岐阜県総合医療センター 呼吸サポートセンター

37巻2号p.187-191掲載
採択日:2020年7月2日
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学会賞2020

受賞の言葉

 このたびは、大変名誉ある賞をいただき、非常にうれしく光栄に思います。今回の賞は、当院ICUにかかわるすべてのスタッフの協力なくしては得られなかったと考えております。日本呼吸療法医学会ならびに論文作成にかかわられた各位に厚くお礼申し上げます。
 現在、新型コロナウイルス感染症による挿管・ECMOを必要とする重症患者において、各施設の新型コロナウイルス感染症に従事するスタッフの活躍が報告されています。多様な病態を呈するこの病気に関してはとくにチーム医療が不可欠であり、今こそチーム医療が試されているとも思います。
 今回の研究と昨今の新型コロナウイルス感染症の背景を勘案し、当院では呼吸療法に特化した呼吸サポート部を新たに設立しました。今回の研究で培ったチーム医療のもと、多職種で構成されたメンバーでそれぞれの得意分野の特殊性を活かし、ICUおよび新型コロナウイルス感染症の挿管・ECMOを含めた重症患者に対峙しております。  今後、今回の研究がICU早期離床およびチーム医療による呼吸療法の発展に貢献できれば幸いです。このたびは誠にありがとうございました。