◆学術集会会長挨拶◆
第3回日本視野学会学術集会開催にあたって
~視機能と構造、そしてQOV~
第3回日本視野学会学術集会を2014年6月28日(土)・29日(日)の両日にわたり、東京で開催させていただくことになりました。
日本視野学会は約30年間にわたり専門別研究会として活動してきた「日本視野研究会」から発展したものです。すでに2回の学術集会がたじみ岩瀬眼科の岩瀬愛子先生、東京慈恵会医科大学の中野 匡先生により主催され、多彩な研究結果が発表されております。
第3回の学術集会ではこれまでの2回の学術集会の成果を踏まえ、また、現在、Quality of lifeが重視されている社会状況も勘案し、テーマを「視機能と構造、そしてQOV」と設定いたしました。学術集会における研究や討論が「機能と構造」の両面からアプローチされている最近の視野研究をより発展させ、さらに、より良いQOVが求められる21世紀の社会に直接的・間接的に貢献する機会となることを強く期待しております。是非、ご参加の上、「視機能と構造、そしてQOV」に関わる多彩な話題について多くのご意見をお聞かせいただきたくお願いいたします。
学術集会のメインとなる一般講演は十分な討論がされるよう配慮した設定といたします。毎回行われている「JPSレクチャー」は日本視野研究会を牽引されてきた可児一孝先生にお願いし長年の研究成果をわかりやすくお話いただきます。また、シンポジウムでは眼科の各領域に跨がる「視機能と構造、そしてQOV」について検討していただく予定です。各企業にご理解とご協力をいただく共催セミナーでもQOVを主たるテーマとして取り上げます。さらに、JPSコーチングセミナーでは第2回学術集会に引き続き視野評価の基本である「視野感度」について情報提供することとしました。それぞれが充実した内容になるよう努めますのでご期待下さい。
これまで、視野学会学術集会は若葉の香る5月に行われてきましたが、今回は4月にWOCが開催される関係上、6月末の開催を予定いたしました。梅雨の終わりの候の開催になりますが、会場のThe Grand HallはJR品川駅から至近に位置しますので、交通至便。多くの先生方のご来場をお待ちしております。
なお、学術集会のポスターは第1回、第2回のそれと共通する「視野の島探検隊」による「視野の島調査」としてデザインいたしました。「視野の島調査」が一歩進み、その踏破を目指して道筋の具合を一つ一つ確認していく様子をイメージしております。第1回、第2回の学術集会に引き続き、ポスターデザインもお楽しみいただければ幸いです。
第3回日本視野学会学術集会
会長 吉川 啓司(吉川眼科クリニック)