研究室概要 of Ando Lab

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研究室概要

獨協医科大学 医学部 生体医工学研究室 Biomedical Engineering
特任教授 安藤 譲二  Doticon_grn_Information.png

 当研究室は平成21年4月に開設されました。開設の目的は医学と工学の学際領域である生体医工学(Medical and Biological Engineering)の研究を通して基礎医学および臨床医学の発展に寄与することです。これまで東京大学医学部の医用生体工学講座で行ってきた血管のバイオメカニクス研究を継続、さらに進展させて行きます。

血管のバイオメカニクス研究

 生体は重力などの力学的環境に置かれていて、その機能は力学的法則の支配を受けています。また、生体には力学的環境の変化に敏感に反応して形態や機能や性質を変化させる能力が備わっています。これらの現象の把握とメカニズムの解明は生命体の本質に迫る重要な研究課題です。生体の構造と機能を力学的に解析し、その結果を応用する研究はバイオメカニクス(生体力学)あるいはメカノバイオロジーと呼ばれています。当研究室では血管系のメカノバイオロジーをメイン・テーマにしています。血流が発生する力学的刺激であるシェアストレス(shear stress)が血管細胞に及ぼす影響について、流体力学的に設計した流れ負荷装置と培養細胞を使って遺伝子発現や情報伝達の面から分子細胞生物学的に解析する研究を展開しています。また、胚性幹細胞や骨髄由来内皮前駆細胞の細胞分化に及ぼす血流因子の作用や血流依存性に発生する粥状動脈硬化の分子機構に関する研究も進行中です。



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