輸血部における臨床研究のお知らせ

東大病院で臨床検査および輸血を受けた患者さんへ
輸血医学は近年飛躍的に発展し,輸血によって発生する問題や副作用に対する対策が講じられ,安全性が格段に向上しています.しかし輸血医学の進歩は日進月歩であり,新たな安全対策が日々開発・改良されています.
東京大学医学部附属病院輸血部では,安全かつ適正な輸血療法を実践するため,さらに輸血医療を発展させるために,検査法に関わる基礎的な研究及び輸血に関する臨床的な影響を追跡する研究,検査に必要な測定機器や試薬の精度評価のための研究を継続的につとめ,医療の発展に貢献する必要があります.そのためには,患者さんの保管試料や情報(病歴,検査試料など)が必要不可欠となります.
輸血部における臨床研究では,診療において得られた試料やこれまで保管していた検体を用いて新しい検査法の開発およびその評価や新たな機器や試薬の評価など,輸血に関する検査法の精度管理を行います.研究は東京大学の倫理審査委員会で審議し,承認を得た上で実施されます.
個人情報保護の観点から,これらの試料や診療情報を研究に利用する場合には,原則として,患者さんに研究内容を十分ご説明し,賛同いただけた場合に同意をいただき,研究に参加していただくことにしています.しかし,診療後の保管試料(残余検体)や診療情報を,医学研究に利用させていただく場合,予めご了解をいただくことが困難であり,特に患者さんに新たな不利益などが生じないために,ホーム・ページにおいて研究内容を御説明する方法を取らせていただいております.また,診療において得られた試料や診療情報を研究のために利用する場合,個人の秘密の厳守を徹底しており,人体試料や情報・データ等は,解析する前にあなたの個人情報とは一切連結できないようにした上で厳重に保管します.
患者さんの診療情報及び検査後の残余検体,保管試料を研究に活用することを御了承いただきたく存じます.
これら臨床研究のために患者さんご自身の試料またはデータを臨床研究への利用にご承諾いただけない場合は,以下の各臨床研究の代表者まで連絡ください.ご連絡をいただかなかった場合,ご了承いただいたものとさせて頂きます.
東京大学医学部附属病院 輸血部
部長・教授 岡崎 仁(おかざき ひとし)

東京大学大学院医学系研究科・医学部倫理委員会で承認後、実施中の臨床研究(倫理委員会 承認番号)