残余検体の同種抗体検査法などへの使用
研究課題名:
残余検体の同種抗体検査法などへの使用
承認番号,承認日:
平成18年11月13日(承認番号1560)
平成23年 1月 1日(承認番号1560の微細変更)
内容:
診療上の必要から検査目的(輸血検査を含む)で採血した患者の血液検体について,目的の検査を実施後に,残余した検体を一般的な臨床業務の一環として,抗体検査法の精度管理に使用する.特に輸血や妊娠に伴って,様々な同種抗体が産生される可能性があり,輸血副作用に深くかかわっていることが知られている.日常的な精度管理に加え,非営利目的の国内または国際学術集会において,同様の目的で残余検体を使用することもある.  抗体検査方法は血清学的検査が主体であり,患者血清(血漿)中に存在する抗体を検出するために用いられる.残余検体は主に血清を抗体検査の精度管理に用いるが,血球に関する抗原性を調べる場合には血球も使用する.  残余検体の使用は,「臨床検査を終了そた検体の業務,教育,研究のための使用について-日本臨床検査医学会の見解-」に従って行うため,患者より専用の同意書は取得せずに実施する.  残余検体は通常の臨床検査の検体番号を用いた連結可能匿名化して使用する.すなわち,業務として検体番号のみを使用するが,免疫学的検査法の精度管理などに用いる際,陽性反応が認められ,臨床的に意義があると考えられた場合,主治医と連絡を取って,その後の対策について検討する.ただし,国内または国際学術会議において使用する場合は,連結不可能の匿名化した上で使用する.
 なお,臨床検査を終了した残余検体の再利用にご承諾いただけない患者さんは,お手数ですが,検査時に担当者までお申し出ください.(津野寛和・曽根伸治)
(問い合わせ窓口) 東京大学医学部附属病院 輸血部 津野寛和
〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1
03-3815-5411 (内線35166)
 
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