研究内容の概要
現在までの主な研究の概要を示しま
す。
興味のある方は是非一緒に研究しましょう。
共同研究も大歓迎です。
主な研究の概要
内向整流性K+チャネルに属するKir1.1とKir5.1/Kir4.1が各々管腔側と基底膜側のK+チャネルを構成することを解明し、基底膜側チャ ネルの尿細管における局在がKir4.1上の特異的アミノ酸配列により規定されることを解明しました。さらに、中枢神経におけるKir4.1と Kir5.1の発現を同定し、中枢神経においてはKir4.1とKir5.1が各々グリア細胞と神経細胞に発現し、脳の電解質環境制御に関与していること を解明しました。
Kir4.1上の特異的アミノ酸配列と相互作用する新たな因子MAGI-1aを腎尿細管において同定し、相互作用の制御を担う細胞内シグナル伝達系の解 明に成功しました。 さらに、Kir4.1の遺伝子異常によるK+チャネルの局在障害が電解質異常を呈する遺伝的疾患であるEAST症候群の病態に関与することを解明し、遠位 尿細管K+チャネル異常が高血圧症に関与する可能性を示しました。
Na+イオン輸送体に関する研究で、腎虚血時に輸送体の選択的スプライシングが遠位尿細管の電解質輸送を制御し腎保護作用を呈する可能性を解明しまし た。
主な研究の概要
二次性高血圧の代表的な疾患である腎血管性高血圧を有する患者の選別に年齢と残存腎機能が有用であることを示し、次いで、腎血管病変の画像解析を行い、病変の狭窄部径が腎血流低下をきたす病変の選択に有用であり、このような病変の狭窄部における圧格 差の相対値が治療効果のある病変の選択に有用であることを明らかにしました。病変への血行再建による治療効果が治療前の残存腎機能に依存することも明らか にし、これらの結果に基づく治療アルゴリズムを提唱しました(右図参照)。
内分泌性高血圧の代表的な疾患である原発性アルドステロン症の診断において、副腎刺激ホルモンが診断に与える影響を検討し、生理的刺激による副腎皮質ホ ルモン分泌が診断結果に影響する可能性を明らかにし、副腎刺激ホルモンを用いた副腎刺激下で診断する診断法に統一する必要性を提唱しました。
横紋筋融解症の予後悪化因子である低カルシウム血症の発症因子を検討し、筋虚血状態と高リン血症が独立した寄与因子であることを明らかにしました。急性 腎障害は高リン血症を助長することで発症に寄与することを明らかにし、急性腎障害が直接的関与ではなく間接的関与により横紋筋融解症の低カルシウム血症発 症に寄与することを示しました。
透析療法中の除水速度と体液変化を検討し、提唱されている除水速度制限の根拠を明らかにしました。透析間に蓄積する体液の除去過剰による心血管への負担 を回避するために除水量を制限する必要があることは周知でしたが、本結果により、経験に基づく制限の血行動態的な根拠を提示しました。
慢性腎臓病が進行すると貧血を呈する事を知られています。腎性貧血という病態です。この貧血に対してエリスロポエチン製剤を用いた治療が有効であることが知られていますが、一方で慢性腎臓病では鉄欠乏を伴っていることが多いことも知られています。鉄を適切に補充することでエリスロポエチン製剤の使用量を少なくできる可能性に関しても明らかにしました。
興味のある方は是非一緒に研究しましょう。
共同研究も大歓迎です。
基礎研究
主な研究の概要
内向整流性K+チャネルに属するKir1.1とKir5.1/Kir4.1が各々管腔側と基底膜側のK+チャネルを構成することを解明し、基底膜側チャ ネルの尿細管における局在がKir4.1上の特異的アミノ酸配列により規定されることを解明しました。さらに、中枢神経におけるKir4.1と Kir5.1の発現を同定し、中枢神経においてはKir4.1とKir5.1が各々グリア細胞と神経細胞に発現し、脳の電解質環境制御に関与していること を解明しました。
Kir4.1上の特異的アミノ酸配列と相互作用する新たな因子MAGI-1aを腎尿細管において同定し、相互作用の制御を担う細胞内シグナル伝達系の解 明に成功しました。 さらに、Kir4.1の遺伝子異常によるK+チャネルの局在障害が電解質異常を呈する遺伝的疾患であるEAST症候群の病態に関与することを解明し、遠位 尿細管K+チャネル異常が高血圧症に関与する可能性を示しました。
Na+イオン輸送体に関する研究で、腎虚血時に輸送体の選択的スプライシングが遠位尿細管の電解質輸送を制御し腎保護作用を呈する可能性を解明しまし た。
臨床研究
主な研究の概要
二次性高血圧の代表的な疾患である腎血管性高血圧を有する患者の選別に年齢と残存腎機能が有用であることを示し、次いで、腎血管病変の画像解析を行い、病変の狭窄部径が腎血流低下をきたす病変の選択に有用であり、このような病変の狭窄部における圧格 差の相対値が治療効果のある病変の選択に有用であることを明らかにしました。病変への血行再建による治療効果が治療前の残存腎機能に依存することも明らか にし、これらの結果に基づく治療アルゴリズムを提唱しました(右図参照)。
内分泌性高血圧の代表的な疾患である原発性アルドステロン症の診断において、副腎刺激ホルモンが診断に与える影響を検討し、生理的刺激による副腎皮質ホ ルモン分泌が診断結果に影響する可能性を明らかにし、副腎刺激ホルモンを用いた副腎刺激下で診断する診断法に統一する必要性を提唱しました。
横紋筋融解症の予後悪化因子である低カルシウム血症の発症因子を検討し、筋虚血状態と高リン血症が独立した寄与因子であることを明らかにしました。急性 腎障害は高リン血症を助長することで発症に寄与することを明らかにし、急性腎障害が直接的関与ではなく間接的関与により横紋筋融解症の低カルシウム血症発 症に寄与することを示しました。
透析療法中の除水速度と体液変化を検討し、提唱されている除水速度制限の根拠を明らかにしました。透析間に蓄積する体液の除去過剰による心血管への負担 を回避するために除水量を制限する必要があることは周知でしたが、本結果により、経験に基づく制限の血行動態的な根拠を提示しました。
慢性腎臓病が進行すると貧血を呈する事を知られています。腎性貧血という病態です。この貧血に対してエリスロポエチン製剤を用いた治療が有効であることが知られていますが、一方で慢性腎臓病では鉄欠乏を伴っていることが多いことも知られています。鉄を適切に補充することでエリスロポエチン製剤の使用量を少なくできる可能性に関しても明らかにしました。