体を張ったギャグを通り越した財政の自縛行為

2013-09-18

環境保全ワークキャンプ Green Holiday グリーン・ホリデーin根室

寄り合いが旭川であってその続きの日程で北海道の何処かに寄ろうかと思っていたら、勤め先が法人会員になっているらしく、日本野鳥の会のパンフレットがイントラに掲示されていた。今月の為替想定レートとか慶弔とかにならんで企業の社会的責任担当からの発出であった。
かも鴨かもとおもったら、加賀だったし日程も合っていなかった。フクロウの森というのが敬老の日の連休に副っていて続いていけそうだった。両眼視もできないし、矯正視力も0.6くらいなので、観鳥はやらないが、生態系全体を保全しましょうという趣旨なら、良いかとメールで参加申し込みをした。

プリントを良く見ていなかったので、厚岸と厚床を間違えて、20分遅刻して、16kJPYがまず消耗した。合流に失敗して15名の皆様と4名のレンジャーの方々にご迷惑をおかけした後、最初の丹頂の営巣地に案内された。河口に上るサケマスの釣り人が近づくと繁殖が妨げられてしまうことが困ったところらしい。翌日はドングリの苗木を育てる畑を耕し、今年の実生苗を移植したり、休耕していた畑を畝立てして幼稚園児が種まきする環境を整えたりした。今までは一桁の参加者だったのが、3人組と6人連れという大口の人たちが来て例年とは違い作業が捗ったと、複数回の参加者の方が話していた。1回目の開墾よりは地面もほぐれてきたと。
午後は森に入った。滞在先の根室市別当賀の周辺は魚の箱を作る製材が地域の経済を支えていた。その当時植えられた薪炭材のミズナラは太くならず脇芽を伸ばして森が暗くなり、針葉樹は使われなくなっているということだった。チシマザサはやわらかく、関東の篠竹の藪を漕ぐのと違い、浅い上に柔らかで苦労なく、なにより折れた茎の竹やりで踏み抜く心配が薄かったのは助かった。蚊も虫除けスプレーでなんとか回避できる程度だった。冬にネズミが隠れる木組みを置いて、そこでフクロウのえさ捕りが上手くいくような仕組みをこしらえた。そのための薪材の運搬手としての仕事だった。
夜の懇親会では、キャリアパスの話が出て、インターンシップを繰り返していくうちに正規採用になるという様な話を聞いた。人柄は実践を通してしか測れないし、試験で知識を問うのも環境保護には向かないといえる。関係者との折衝が主な仕事になる、会の職員としての資質には土地の購入や今回のガイドなど、鳥だけ自然だけでは勤まらない。まして資金調達や計画変更など社会事業は社会人として大事業である。
さて、会の人が驚いていたのは、最初に触れた点だった。パンフレットを法人会員に配って反応があったことを喜んでくれた。そして、出張帰りの背広で参加というのもあるのだと吃驚していた。野鳥の同好者以外に会の趣旨と広報をする立場からすると、私は稀有な漂鳥だったらしい。紙媒体だけではなく、会社のイントラネットは盲点でそこからのリンクという方法は今後に活かそうと語ってくれた。でも、トヨタ自動車の助成期間が今年が最後なので、来年以降の取り組み方法は未定らしい。

くしろ食財の日絵画コンクール

さて、最終日。旭川の寄り合いで恩師に台風が小笠原で出来たから、先生帰ったら大変ですよと軽口を叩いたら、自分が嵌った。釧路の町で午後観光しようと最終便を予約していた。
朝、研修所を出たときは愛知に台風が居た。やり過ごせると思った。午前中ハンノキの種を採った。昨日取ったマツボックリのような実をメッシュで擦って種を分離した。
その後、解散になって「厚床」に送ってもらった。12:06に茶内で交換待ちをしているとき運転手さんと雑談になって、天気が保ってよかったと話すと、「どこに帰るの?台風が来るから、花咲線は15時に止める」と聞かされた。前日は落雷で道央の鉄道が乱れ、乗客も滞留しているらしい。午後2時に釧路について「まずは幣舞橋」と寄ってみると川向の大地の上にNHKがあった。有名だから釧路の中継に出るのではなく手近だから中継していたのか?と思った。すると小雨が小糠り出した。mooに転がり込んで、町歩きは諦めた。
フィッシャーマンズワーフを模して有名だが、自分も初めての釧路市内。客の入りは少なく、3階が保健所、2階がハローワークに転用されていて、テナントの不足を補っていた。その一環で展示ケースが幾つかあり、釧路の近代産業、日本製紙とか捕鯨とか、見聞は深められた。
1階に商店街があって、釧路空港へのバスもここから出るならと、居座ることにした。まずFM釧路が畜産製品の展示販売を兼ねたカフェをしていて、羊のトリッパのオープンサンド300円とかいうのを頼んでみた。しかし、酒を置いていないということを知らされ、食べてから次の店に梯子した。Smoke Houseというソーセージ屋さんで、ジョッキとソーセージをたべた。腸しか喰ってないじゃんと思い出したのは食べ終わってからだった。ビールはバドワイザーだった。トキシラズを買おうかと思ったところで、バスの時間ギリギリにしようと止めて、普通の物産店で、キョロキョロみると、ガレットミックスなぞというHanakoを拗らせた様な一品があったので、職場の土産物とした。
その商店街の一角で、パネルを立てて絵を張ろうと作業していた人たちが居た。食…育か?子供の会がポスターだから?と思ったら、食材を文字って食財という催しらしい。
1600ごろから三々五々子供たちと父母が集まってきて、オムツをつけた弟妹も多かった。リハーサルを15分ほどした後、子供たちを飽きさせないためか、クイズをしていた。「Q大塚製薬の釧路工場で作っていないのは?」「Aペットボトルのポカリスェットです。缶は作っています。甜菜糖と釧路の水を使っています」小学生低学年相手に著しく偏った設問と正答例がならんで生産地の子供の生活科ってずいぶん深いのか?と疑念がふつふつ臍の奥で沸いた。
そのころから小糠どころではなくなり梢が揺れるような風も伴ってきた。表彰式は子供らしく副賞を貰わないで席に戻ったりリハーサルが一回では大変そうだったが、副賞がダンボールひとつの野菜などとスチロールのトロ箱1個の魚ともなると2人しか居ない高学年はともかく、支えきれない様子だった。

平成25年台風18号

先ほどの表彰式の会場はWiFiのフリースポットでサクサク入った。昼の便は飛んで、自分が乗る最終便は欠航の知らせはない。さて始発の空港行き阿寒バスに1730に乗ってみると、別の客が運転手に詰め寄っていた。「スマホだと欠航だというのですけどバス会社には電話は入っていないのですか?」運転手さんは会社の基地局へCB無線を飛ばす「お客さんが欠航といっているんですけど」「航空会社からは連絡は入ってないよ」
釧路駅によってみると釧路駅バスターミナルで10cmほど路面が冠水していた。駅裏では20cm近いところもあった。
運転手がまた会社に無線をする「危ないですよ、飛ぶんですか」「上の△△さんから無線聞いてないよ、気をつけて」
それで、道端でエンストした軽自動車を横目に見ながら空港に到着してみると果たして欠航だった。
振り替えはJALは無理といわれ、バス会社さんに欠航の連絡は航空会社さんからは流さないのですかと聞くと、「バス会社さんの方から聞いてくることになっています」。
【上の運転手】もターミナルの中に入ることも無ければ気づくまい。かといって、電話や接客に追われる航空会社の負担もあろうから、ここは空港ビルが一斉に運行情報を流すほうがいいし、阿寒バスの基地局の無線担当は大変鈍感ということになる。
ANAに千歳=福島便でも良いからと尋ねてみると成田なら空いていると、33kJPYで成田orzネタにしては小粒だがありがたく正規料金で購入する。
次は電話帳を見て寝場所の確保。「旅館」で電話を掛けて3軒目の釧路駅からひとつ札幌よりのコンテナ駅と製紙工場の間にある新富士旅館がOKしてくれた。素泊まり3kJPY。
転がり出るとタクシーが1台だけ客を降ろしていたので、乗せて頂く。「個人の人は皆帰っちゃいましたよ」、それで空港を降りると道沿いのマンホールは吹き上げていて、道端の排水路の柳は倒れ、「来るときはこんなでも無かったのに」と運転手さんも困惑していた。5kJPYで宿についても、宿の前の道は冠水。それを宿の女将にいうと、「おじいさん、テレビだけじゃなくてウチもだって」と家族に話しびっくりしていた。
1階の風呂横の部屋は下水の逆流が心配だったが、来るときと同じく、去る足も速い北国の台風は宿の到着20時をピークにしてそそくさと去ってしまい。水かさも増えず、22時には月も照らした。
照らしてくれたおかげで、明日の望みも出た。なにしろ14時までに千歳に到達しないとだめである。おおぞら2号を逃すと、エンジン火災で間引いているおおぞら4号は無く、都市間バスもあてにならない。翌朝は0430に無線タクシーを呼んで、0500に釧路駅に2kJPYでついた。2番目だったが、自動ドアが開くまでに50人は並んだ。他の人は使えなくなったというものの、前日の指定席があるので追い抜いて改札を抜けていった。当然、指定席は空いていないが、みどりの窓口で9kJPY弱で切符を買うのはもどかしかった。兎に角、着座できたのでほっとした。2522Dは運休だった。
ちらほら立席のある状態で、3番線にホームを変えた283系振りこ式気動車は定時に出た。しばらく行くと、1番線への線路で作業をしている。線路敷に柵が倒れこんでいた。海沿いに見える太平洋はBig Waveだが江ノ島と違い酔狂な人は見かけなかった。帯広でも鮨詰の客を乗せて、列車は良く晴れた石勝線を抜けて行った。幸い、この辺も線路敷への倒木・落石はなかったようだった。
千歳の空港も利尻など限られた下りローカル便を除いて大勢の客を捌くのに精一杯だった。手荷物を預ける保安検査の列は歩測で100歩を超えていた。しかし、だれも注目していないたて看板があり、それを読んで1階に降りると到着ロビーで開設されていた荷物預け場所は歩測で23歩しか並んでいなかった。
ロボットが空港内でつくるロイスのチョコレートをみたり、新そばで地酒をのんだりしたあとで、成田へ向かった成田は千歳空港やmooと違って録にWiFiが使えなかった。混雑と混信で帯域が確保出来なかった。。

根室と釧路を結ぶ国道44号は、釧路町別保エリアで約20時間にわたって通行止め。4月の大雨でも同じ区間で交通が遮られており、釧路開発建設部では「今後は想定外の豪雨への対策を講じる必要がある」と話している。[2013年09月18日 釧路新聞]
釧路管内釧路町では、周辺が一時1メートルほど町役場が冠水した。NTT東日本北海道支店によると、電話交換機が浸水で故障。釧路町役場の電話や企業の専用回線など約350回線が16日深夜から不通。復旧には数日かかる見通し。  JR北海道によると、札幌と帯広を結ぶ特急1本を含む46本が運休または部分運休した。道警交通管制センターによると、17日正午現在、国道は釧路町の44号など1路線3区間、道道は13路線14区間が通行止めとなっている。[Dodhin 2013-09-17]

以前にも、珍しくボランティアなどをしたら、帰宅困難の再発や洪水を招いた平成23年台風15号などが来てしまった。それは秋の連休に台風が来るからということにしておこう。


[三宅のアカコッコ]

[RSS2.0][Top][酒田][父島][大東島]
[根室][西之島とクジラ][ウヤ・一関]