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2-1. 対象

 コラボヘルスの取り組みとして、保険者(健保)と企業を対象としました。

 体制や主体は参加組織の状況に合わせた形としました。

 8組織計74,871人を対象としました。男性が73.3%、女性が26.7%でした。平均年齢は42.5(標準偏差は10.8歳)で、年齢の中央値は44歳でした。

 

2-2. 調査項目

図2-1 調査項目

 

2-2-1. プレゼンティーイズム

 WHO-HPQプレゼンティーイズム

  WHO Health and Work Performance Questionnaire (short form) Japanese edition(WHO健康と労働パフォーマンスに関する質問紙(短縮版)日本語版)

  URL: http://www.hcp.med.harvard.edu/hpq/info.php

  HPQ Short Form (Absenteeism and Presenteeism Questions and Scoring Rules)

  URL: http://www.hcp.med.harvard.edu/hpq/ftpdir/absenteeism%20presenteeism%20scoring%20050107.pdf

 

 東大1項目版プレゼンティーイズム ※東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット作成

 アンケートの設問数を減らしたいなどの理由により、プレゼンティーイズムの意味をそのまま反映したアンケート1項目にて測定しました。

病気やけががないときに発揮できる仕事の出来を100%として、過去4週間の自身の仕事を評価してください。 [      ]% (1%から100%)

2-2-2. アブセンティーイズム

アブセンティーイズム(アンケート)

 「昨年1年間に、自分の病気で何日仕事を休みましたか」という質問項目により、アブセンティーイズムを測定しました(自己申告)。

  ※休暇の種類を限定していないため、有給休暇を含む休暇取得の中の病気によって休んだ日数を把握することができます。ただし、アンケート方法にもよるが回答率を100%とすることは難しく、欠損値が多く出てしまう懸念があります。

 

病休日数(欠勤+休職)

 有給休暇を取得し終えた後の欠勤・休職日数であれば、疾病によることがほとんどであると考えられるため、「欠勤・休職日数」をアブセンティーイズムの代替指標として使用しました。

 ※企業・組織によって異なるが、有給休暇取得時に理由を正確に取得していることころは少なく、有給休暇の中の病気による休暇取得日数は含まれていません。そのため、アブセンティーイズムは過小評価になっている可能性があります。ただし、企業・組織の持っているデータのため欠損値はありません。

2-2-3. 健康リスク評価(Health Risk Appraisal)

 健康リスク項目として、海外における先行研究を参考に日本の健診・問診項目を活用し、健康リスク項目とリスク判定基準を表2-1の通りに設定しました。

 生物学的リスク5項目、生活習慣リスク4項目、心理的リスク4項目の計13項目です。

 各組織によりデータ取得の可否があり、13項目もしくは12項目の健康リスク項目で分析を行いました。

 

表2-1 健康リスク項目とリスク判定基準

  健康リスク項目 リスク基準
生物学的(Biological)リスク:5項目
1 血圧 血圧を下げる薬服薬(1=はい) または 収縮期血圧130mmHg以上 または 拡張期血圧85mmHg以上
2 血中脂質 コレステロールを下げる薬服薬(1=はい) または 中性脂肪(トリグリセリド)150mg/dl以上 または HDLコレステロール40mg/dl未満
3 肥満 BMIが25.0以上 または 腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上

4

血糖値 インスリン注射 または 血糖を下げる薬服薬(1=はい) または 空腹時血糖110mg/dl以上 または HbA1c (NGSP値) 6.0%以上
5 既往歴 脳卒中、心臓病、慢性の腎不全、貧血のいずれかに該当
生活習慣(Lifestyle)リスク:4項目
6 喫煙習慣 現在喫煙習慣あり(1=はい)
7 飲酒習慣 毎日アルコール摂取(1=毎日)かつ飲酒1日あたりの純アルコール摂取量が44g程度以上(3=2〜3合または4=3合以上)
8 運動習慣 一回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上(いいえ)
9 睡眠休養 睡眠で十分休養が取れている(いいえ)
心理的(Psychological)リスク:4項目
10 主観的健康感 あまりよくない または よくない
11 生活満足度 やや不満足 または 不満足
12 仕事満足度 やや不満足 または 不満足
13 ストレス 心理的・身体的ストレスいずれか要チェック

注)リスク基準は、メタボリックシンドローム判定基準(8学会策定新基準2005年4月)、日本循環器学会等の禁煙治療基準(第6版2014年4月)等により設定しました。ストレスは、「職業性ストレス簡易調査表」の簡易採点法(http://www.tmu-ph.ac/topics/pdf/manual2.pdf)による心理的・身体的ストレス反応の要チェックの該当の有無を用いました。

 

 健康リスク項目から、健康リスクの数により、健康リスクレベルをパーセンタイル値等により低・中・高の3レベルに区分し、組織の健康リスクを可視化する手法である健康リスク評価を行いました。

 健康リスク13項目では、低リスク(0-3個)、中リスク(4-5個)、高リスク(6個以上)に区分しました。なお、健康リスク12項目以下では、低リスク(0-2個)、中リスク(3-4個)、高リスク(5個以上)に区分しました。

 属性別の分析のため、性別、年齢、職種、所属、勤務年数等の情報を取得しました。健康リスク評価の各項目については、特定健診・定期健康診断データ、問診票、追加アンケート調査等により取得しました。

 

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