各種登録

外国人登録
98年5月までは警察に”申請”して,パスポートを添えて外国人登録をして,外国人登録証(通称グリーンカード)を取得する必要があったが,現在は不要となっている.下記はグラスゴー在住の佐々木さんからいただいた情報である.

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UKでの外国人登録についてでですが、昨年入手したガイドブック Lib(Living in BRITAIN:英国日本通運発行)によると ”英国に居住する場合、外国人登録は一番初めに済ませなければいけませんでしたが1998年5月11日、法律の改正により、日本国籍者に対しては廃止されました。 1)日本国籍者は、英国に6ヵ月以上滞在する場合も、外国人登録、”グリーンカード”の所持が免除される事になりました。2)ただし、現在 ”グリーンカード”を所有している人は、今まで通り住所の変更、記載事項の変更があった場合は、最寄りの警察署、レジスターオフィスでの手続きをしなければいけません。”とのことでした。警察署、レジスターオフィスに実際確認したわけではないので100%の保証はありません。もし本当ならば面倒な手続きがひとつへっただけでも楽になったと思います。
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GP (GENERAL PRACTITIONER)の登録GP登録ケーススタディ参考

住まいが決ったら最寄のGPと歯医者に登録する.登録は無料である.GPのリストは大きな郵便局や公立の図書館などで入手できるが,どこに登録するかは近所の人に聞くのが一番いい.自分の住んでいる地域の中ならある程度選択の余地がある.日本と同じで,評判のいい医者と悪い医者がいる.登録のためにも予約が必要なので,登録先を決めたら,あらかじめ電話して来院のアポイントメントをとる.当日は簡単な問診と血圧測定,検尿を受けてから,自分の名前と住所,服薬歴,アレルギー歴,子供の場合は予防接種歴などを記入するためのカードを提出する.カードの実例と解説はこちら.このカードは後で調べて書き込まなくてはならないことも多いから,後日提出してもよい.→GP登録体験記参照

3ヵ月位たって忘れた頃に保険証を送ってくる.もちろん保険証送付前でも登録が終了していれば受診には問題ない.歯医者の登録にも書類は不要.ただ歯医者の場合には”点検”があり,悪いところは治療してくれる!.これは有料.

なお,昨今のNHS財政事情の悪化に関連して,特に一年未満の滞在のnon-UK residentがNHSのサービスを受けられないとの未確認情報が広まっているが,この点に関しては,はっきりした根拠は見あたらないので,何ら臆せずGP登録を行うことをお薦めする.→GP登録ケーススタディ参考.もしもGP登録を拒否されるような事例があれば,参考までに私までご一報されたい.

なお,ダイヤモンド社の”地球の暮らし方 イギリス編”に,”いざというときの保険”として,パスポートとグリーンカード(これは実はもうなくなった!!)を持って近くのD.S.S. (Department of Social Security) に行き申込書に必要事項を記入し提出する、という方法が記載されているが,これは完璧な間違い(こっけいな混同).DSS とは福祉の役所であって,医療保険の部署とはまったく別です.児童手当,失業保険,年金などを扱う部署なのです.UK residentで,所得税や地方税を払っている人が福祉を受けるための窓口です.それこそnon UK residentはこういうサービスは受けられなくなりました.私がいた1990-92年は,poll taxを払わずとも児童手当ももらっていた剛の者もいたのですが・・・

ですから,企業の駐在員や留学生,2年程度までの在英研究者などにはDSSは縁がないと考えて下さい.

英国の医療の実際に関してはこちらを参照のこと.

在留届け:詳細は在エジンバラ日本総領事館のページ参照
在留届けを怠ったからといって特に処罰はないが,国際免許証からイギリス免許証への切替の際など公的書類を請求する時は在留届けをもとに行なわれるので,早目にやっておくにこしたことはない.また2000年5月以降,在外選挙も可能になるが,そのためにも在留届けは必要.

在エディンバラ日本総領事館
2 Melville Crescent Edinburgh EH3 7HW Tel (0131) 225 4777 Fax (0131) 225 4828

運転免許証:これも最新事情は,在エディンバラ日本総領事館在ロンドン日本総領事館のページ参照されたいが,スコットランドにお住まいの方は,下記の情報が役に立つ.エジンバラにある日本企業の駐在員の方と,同じくエジンバラにお住まいの鈴木美穂さんからの情報である.

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英国自動車運転免許証切換え申請

1. 1999年5月からのの変更点
最大の変更点は「写真付き 運転免許証」が外国人には強制される点です。 従来のように、任意で免許証の形式を選ぶことは出来なくなり、 この変更の結果、外国人にとっては厄介な手続きが追加されました。 「写真付き 運転免許証」の「写真」の裏面に、 写真の人物が申込者であることを宣誓する第三者の署名が必要なのです。 その第三者というのも、学校の先生・医者・議員・警官などの、 公職にあり、且つ、申込者を2年以上知っている人物が要求されます。 普通、赴任者にそんな知り合いはいません。 そこで、最寄りのDVLA (Driver and Vehicel Licensing Agency英国の運転免許センター)に本人が行って、 そこの職員に照合をお願いすることとなります。

2.申請の際の持ち物

さて申請する際は、以下の持ち物が必要です。

・D1 (自動車運転免許申請書)

・D750 (写真付き 免許証申請書)>>> 何れも郵便局で入手出来ます。

・日本国免許証

・日本国免許証の翻訳証明 >>> 領事館ですぐ発行してくれます。

・パスポートサイズ(45×35mm)の写真 >>>3分間写真を自分で切ればOK。

・パスポート

・手数料 >>> 2001年8月現在£27.50

(DVLAで現金を使えます。また、領収証も発行してくれます。)

3.窓口

エジンバラ近郊在住の方なら エジンバラのDVLAが一番近いと思います。

住所 Dept. Of Transport , Saughton House ,    Broomhouse Drive Edinburgh EH11 3XE   電話番号0131-455-7919

ここは一種の総合庁舎となっていて長屋の様な建物に 沢山の役所が入居しています。 その中でもDVLAは大きな看板を掲げているのですぐ解ります。 雰囲気としては、日本で警察署の脇にある 交通安全協会の窓口」といったところです。

4.窓口にて

窓口では先ずD1とD750を渡します。 すると職員が記載事項を検証します。問題がなければ、 パスポートを要求されます。 職員はパスポートの写真と、本人と、免許用の写真を照合します。 その作業が終わると職員が免許用の写真にサインをします。 それを確認した後、持参した£27.50を支払い、レシートを貰います。 レシートを発行すると今度は、職員が 「Acknowledge 」 (確認証) を渡してくれます。
以前は,パスポートをDVLA本部に送られてしまいました.その場合,免許とともに返送されてくるまで,しばらくパスポートなしで過ごさなくてはならない,あるいはパスポートが紛失する(奴らならやりかねないって,みなさん,そう思うようになります)事態を防ぐために,パスポートに代わるエビデンスとして,「英文出生証明書」なる書類が必要だったのですが,そういうこともなくまりました.

5.最後に

とにかく書類を揃える手間、さらに2週間は掛るという DVLA本部の手続き、直接申請する煩わしさを考えると、 国際免許証が切れる3ヶ月ぐらい前から準備して、 2ヶ月前には手続きを完全に済ますのが良いと思います。 以上、少しでも現地在留邦人各位の御参考になれば幸いです。

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なお,自動車保険はUKの免許でないと保険屋が扱わないか,あるいは仮に扱ってもいろいろ面倒なことが起こる可能性があるので,極力UKの免許で保険の手続きをすべきである.

滞在許可延長に関しては→こちらへ

If you need more information about an immigration matter please write or telephone:

Immigration and Nationality Directorate (IND)
Block C, Whitgift Centre, Wellesley Road, Croydon, Surrey, CR9 1AT
telephone 0870 606 7766 (calls will be answered in turn - please wait for a reply)

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