当番幹事挨拶

最先端CT研究会2024 当番幹事
片平 和博
熊本中央病院 放射線科 放射線診断科部長

『最先端CT研究会2024』開催にあたって

 最先端CT研究会2024の当番幹事を務めさせていただきます熊本中央病院の片平です。今回は2024年7月26日(金)の午前中に伊藤国際学術研究センター(東京大学内)にて開催いたします。今回のテーマは『MDCT進化の方向性とフォトンカウンティングCT(PCCT)の現在地』としました。
 いよいよPCCTの臨床応用が日本でも進んできました。CTの進化の方向性として高精細・高速撮影・多列化・高コントラスト化・立位撮影・深層学習画像再構成法など多岐に渡りますがフォトンカウンティングCTではこれらのうち多くの項目が実現可能となり今後普及が進んでいくものと考えられます。ただし現状では解決すべき課題も散見されており今回の研究会の後半では日常臨床に導入されたPCCTの現状と今後の方向性について議論をいただき今後の多くの施設の導入や活用の一助になることを期待したいと思います。
 また今後のPCCTの普及に先駆けて現状のMDCDの進化がベースになることは言うまでもありません。研究会の前半ではフォトンカウンティングCTに橋渡しする技術として現状のMDCTの進化についてその方向性ごとにフォーカスした演題を予定しています。現在のMDCTの進化を正しく理解することでPCCTの活用が生きてくると思われますので将来のPCCT普及に向けていわば下準備の情報と言えるかもしれません。
 今回は金曜日の午前中開催となりますがCTの最先端技術を議論する貴重な機会と考えています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。