HOME

21世紀の到来とともに,再び肺炎球菌β溶血性レンサ球菌といった細菌による重症型の侵襲性感染症が増加しています。この背景には,急速に変貌しつつある我が国特有の社会的背景が存在しています。すなわち,急速な少子・高齢化社会の到来と,生活習慣病等の基礎疾患を有する方達の著しい増加です。平成23年9月の総務省統計局の報告によれば,総人口(1億2770万人)に占める65歳以上の割合は23.2%に達しています。

私達の研究事業「研究課題:重症型のレンサ球菌・肺炎球菌感染症に対するサーベイランスの構築と病因解析,その診断・治療に関する研究」は,このような市中型細菌感染症の社会的重要性に着目し,基礎系研究者と臨床系研究者とが連携して,原因菌の中でも症例数の最も多い肺炎球菌とβ溶血性レンサ球菌とに焦点を当てています。

主たる研究目標は,我が国における i) 発症例の背景因子の解析,ii) 分離菌の分子疫学解析,iii) 迅速診断法の確立,iv) 最適な治療法の確立,そして v) 菌の病原性について明らかにすることです。また,医療関係者あるいは一般の方々への啓発活動も事業目標のひとつに加えられています。

この度,平成22年度に実施された大規模疫学研究の成績を踏まえ, Web サイトを大幅に更新致しました。

この Web サイトが小児科・内科系診療科のみならず,救命救急や整形外科領域の先生方,あるいは薬剤師や臨床検査技師を含むコメディカルの方々にもお役に立てば幸いです。

今後,皆様方のご意見をもとに,より一層充実したものへとバージョンアップして行きたいと考えております。

平成23年10月

厚生労働科学研究費補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」
「重症型のレンサ球菌・肺炎球菌感染症に対するサーベイランスの構築と病因解析,その診断・治療に関する研究(H22‐新興‐一般‐013)」

  • 研究代表 生方 公子
    (北里大学北里生命科学研究所 病原微生物分子疫学研究室 特任教授)

この Webサイトに関するご意見・お問合せ先
上記・当該事業は2016年度で完了しましたが,皆様方のご要望により依頼検体には対応しております。
2023年現在,解析実施の研究施設は「東京医科大学微生物学分野内」となっております。
お問い合わせは e-mail:str-ipd@tokyo-med.ac.jp へお願い申し上げます。

更新情報

2024年4月25日
e-learning コンテンツ 2超高齢社会を迎えた我が国における侵襲性溶血性レンサ球菌感染症(ISD)の特徴』を掲載いたしました。
左サイドメニューのバナーをクリックしてもご覧いただけます。
2023年9月1日
e-learning コンテンツ 1肺炎球菌の基礎と臨床』を掲載いたしました。
左サイドメニューのバナーをクリックしてもご覧いただけます。
2013年1月28日
速報(平成24年度・疫学解析)」を掲載いたしました。
2011年11月24日
小児におけるマクロライド系薬耐性Mycoplasma pneumoniaeの大流行」を掲載いたしました。
2011年11月16日
β溶血性レンサ球菌 2011年度版」へアップデートいたしました。
2011年10月26日
肺炎球菌 2011年度版」へアップデートいたしました。
2010年11月10日
最新疫学情報「2010年度(10月)・肺炎球菌疫学情報」を掲載いたしました。
2010年9月29日
ホームページを公開いたしました。

お問い合わせ先

2023年現在:
東京医科大学微生物学分野
e-mail:str-ipd@tokyo-med.ac.jp

肺炎球菌感染症とワクチン- Think Globally, Act Locally -


このページの先頭へ