『ノロウイルス』について

今回はノロウイルスについての緊急のお知らです。
ノロウイルスは例年、秋から冬にかけて発生する感染症ですが、現在、感染が広がっています。
【ノロウイルスによる感染性胃腸炎について】
これは、嘔吐と下痢を主症状とする感染症で、原因となる病原体の暴露量などにより異なりますが、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などが見られます。当初発熱が先行し、嘔吐、下痢など腹部症状が遅れて出現することもあります。なお、幼児、高齢者、基礎疾患のある方ではまれに重症化する場合があります。ウイルスによる感染性胃腸炎の感染経路は、ウイルスが口から入ることにより感染しますが、ノロウイルスは特に感染力が強く注意が必要で、食品や水に含まれ食中毒をおこすだけでなく、患者の便や吐物に含まれるウイルス(空気中に舞い上がったウイルスによる感染もあるとされています)による二次的な感染があります。

予防について
・ 感染予防及び食中毒対策としては、
1、食事前、用便後等に手洗いを励行すること。
2、加熱が必要な食品は十分加熱する。
3、患者の吐物や糞便を処理する際は、手袋・マスクを着用し、床等が汚染された場合は雑巾等に塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)を含ませ拭いてください。 5分程度放置した後に、水拭きをして、消毒剤をよく拭き取ってください。 処理後には、十分手洗い・消毒を行ってください。
・症状が現れたら速やかに受診しましょう。治療は対症療法となります。
受診時には必ず事前に症状をお伝え下さい。
下記ホームページにノロウイルスについての説明があります。
http://www.city.sakai.osaka.jp/city/info/_hoken/eiken/noro_2.html

移植外科 打田和治
移植コーディネーター 山上孝子