第59回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会

ご挨拶

第59回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会
会長 絹川 弘一郎
富山大学学術研究部医学系内科学(第二)講座 教授

皆様におかれましてはますますご健勝のことと拝察申し上げます。

さて、この度、第59回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会を2026年1月10日(土)〜11日(日)に都市センターホテルにて開催させていただくことになりました。

今回のテーマは「超高齢社会の中でいかに生活習慣病と向き合うか」とさせていただきました。本邦は世界に冠たる超高齢社会であり、生活習慣病から派生する様々な疾病の治療はほとんど高齢者を対象とする時代になってきております。高齢者における薬物治療・非薬物治療はそれなりにノウハウを必要とするところであり、QOLを重視した治療目標を立てるという意味でもこれまでの時代とは一味違う対応が求められつつあります。私自身は心不全を専門としており、日本心不全学会の理事長を拝命しておりますが、心不全患者こそ、この超高齢社会の縮図とも言える構造を呈しており、日々心不全患者の診療にあたる上で、高齢者への治療の困難さを実感しているところであります。今回の学会では各分野の先生方からその視点でもお話しいただければと思っております。

ところで、本学会は東京大学旧第二内科上田英雄先生をはじめとした先生方により創設された由緒正しい学会です。私は東京大学旧第二内科の出身でありまして、上田先生とはJR東京総合病院の名誉院長室でお会いしたことがございますが、それから35年経ちまして、私自身が大会を仰せつかることになるとは夢想だにしておりませんでした。長年の歴史に恥じないような内容にするべく教室員一同惜しみなく努力させていただきたいと思います。本学会の特徴は循環器内科、糖尿病内科、腹部外科、神経内科、など多岐にわたる分野の先生方が理事を務めておられ、毎年の大会もバラエティに富んだ内容となっております。今回の学会もその特徴を活かして、他分野との融合を議論できるような場を作れたら良いかと考えております。ご参加いただいた先生方や医療関係者の方々に来て良かったと思っていただけるよう、プログラムを充実させたものとして参ります。

多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。どうかよろしくお願いいたします。

令和7年1月吉日