第15回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会

持続可能な医療提供体制の構築

-レジリエンスの重要性-
Greeting-学術集会会長挨拶
田村学術集会会長
第15回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会
学術集会会長 田村 茂行
(八尾市立病院 総長)
 この度、第15回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会を2023年5月13日(土)に大阪国際交流センターにて開催させて頂くことになりました。
 本学術集会は日本医療マネジメント学会の支部事業として毎年1回開催されています。例年2月頃に開催されていますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年開催の第13回学術集会は、2020年9月の開催と延期され、また、2021年開催の第14回学術集会は2回会期が延期されたのち、第7波の影響で紙面開催となりました。

 第15回学術集会は、例年の2月頃から5月に変更して開催を予定しており、新型コロナウイルス感染症の沈静化を信じて、通常の現地開催を目指して準備を進めています。日頃の医療業務の改善や、病院機能の向上に目指した各施設での取り組みについて、積極的なご発表と、活発な意見交換を行っていただき、実りある会にしたいと考えています。

 今回のテーマは「持続可能な医療提供体制の構築」~レジリエンスの重要性~としました。現在の医療現場には、地域医療構想や病床再編、医師の働き方改革、医師の偏在対策など様々な対応が求められています。このような中でCOVID-19のパンデミックが発生し、多くの大変な経験をいたしました。
 我々医療を担う者には、いかなる状況でも安全・安心な医療を継続的に提供することが求められています。このためには人材の確保や人材育成、設備の充実、マニュアルの整備、そしてAI(Artificial Intelligence)やICT(Information and Communication Technology)の導入も欠かせません。さらに医療を取り巻く環境は、刻々と変化しているため、いかなる場合においても、スタッフが状況に応じて柔軟に対応する対応力である、医療現場のレジリエンスがとても重要です。
 本学術集会では、サブタイトルとして「レジリエンスの重要性」を取り上げました。各施設で実践されている安定的かつ持続可能な医療提供体制を維持するための取り組みについて、多くの職種の方にご発表をお願いします。また、医療安全、地域連携、チーム医療、人材育成、クリティカルパス、病院運営・経営など、医療マネジメントに関連した一般演題も多数募集したいと思います。

 5月は初夏の風が爽やかな新緑が美しくとてもいい時期だと思います。会場にて多くの学会会員の皆様と直接お会いし、「持続可能な医療提供体制の構築」というテーマについて検討できる貴重な機会となりますことを切に願っております。
 奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

第15回日本医療マネジメント学会大阪支部学術集会
学術集会会長 田村 茂行
(八尾市立病院 総長)