ごあいさつ
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。このたび「日本婦人科がんアカデミー」を設立する運びとなりましたので、医療関係者の皆様にご挨拶申し上げます。
日本では、婦人科がん(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)の発症が増加しており、女性の健康に大きな影響を与えています。医療技術の進展や研究成果の共有、早期発見や治療の向上は急務であり、そのためには、医療関係者の皆様が最新の知識を深め、日々の診療や研究に生かしていただくことが不可欠です。当アカデミーは、このような背景のもと、婦人科がんに関する最先端の知見や治療方法の共有、そして医療従事者間の交流を促進する場として設立されました。
「日本婦人科がんアカデミー」では、婦人科がんの治療における開腹手術の技術継承と指導に重点を置いて活動を進めてまいります。開腹手術は、患者様の状態やがんの進行度に応じて必要となる重要な治療法であり、その技術は医療の現場で長年培われてきたものです。しかし、近年の医療の進展により、腹腔鏡やロボット支援手術などの新しい術式が広がる一方、開腹手術の技術を習得し、確実に継承することが課題となっています。当アカデミーでは、特に若手の医師に向けた教育プログラムを通じて、正確で安全な開腹手術技術を次世代に伝えていくことを目指します。
さらに、アジア地域に目を向けると、多くの国で婦人科がんの課題に対する関心が高まっているものの、検診や治療へのアクセスが十分でない地域も少なくありません。当アカデミーでは、アジアの医療機関や専門家との連携を深め、地域に適した予防策や診断法、治療方法の確立と普及に貢献していくことを目指しております。アジア地域全体での女性の健康増進に寄与するべく、日本とアジアの医療技術の架け橋となり、婦人科がんに対する包括的な対策を推進してまいります。
最後になりますが、今後とも皆様のご支援とご協力を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人日本婦人科がんアカデミー
Japan Gynecologic Oncology Academy (JGOA)
〒103-0014東京都中央区日本橋
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