ご挨拶
会 長 佐伯 昇(広島大学大学院 医系科学研究科 麻酔蘇生学)
気道管理のフロンティア
この100年に気道確保に関する多くの手技・デバイス・モニタ・薬剤・アルゴリズムなどが開発されてきたが、現在においても気道トラブルは
医療事故の主な原因となっている。
別のアプローチが必要なのかもしれない。
全身管理には生体システムへのアクセスルートが欠かせないが、
電極や各種センサ、静脈ルートと比べ、
気道系への接続は難易度・多様性・時間の制約・危険性の点で別格である。
さらに、頸部への放射線照射や術後変化など気道の多様性はさらに増えており、
”標準化”、"IT化"よりも"個別化"、"職人技"を要する領域に思える。
気道管理のフロンティアに、西からアプローチしてみたい。