ご挨拶
学会長 清水安子
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
看護実践開発科学講座 教授
このたび、第27回日本糖尿病教育・看護学会学術集会を、2022年9月17日(土)、18日(日)の2日間に渡り、大阪市北区中之島 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)において開催する運びとなりました。第27回学術集会のメインテーマは、「VUCAの時代に改めて問うセルフケア支援」としました。
新型コロナウイルスの感染拡大により、誰も予測できなかったほど私たちの日常生活は大きく変化しました。加えて、現代社会は、温暖化などの地球環境問題、グローバル化が進む中での格差問題、日本をはじめとしたいわゆる先進国での少子高齢化問題など、これまで人類が経験したことない課題が山積し、今まさに私たちは、将来の予測が困難なVUCA(ブーカ)の時代を生きています(VUCAはVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった言葉です)。
糖尿病患者さんもこのような今を懸命に生き、セルフケアに取り組んでおられます。聞きなれた「セルフケア」ですが、このような時代だからこそ、その現実を見つめ、私たちがどう糖尿病患者さんのセルフケアを支援してくべきなのかを、様々な視点から参加者の皆様と一緒に改めて考え、未来を想像・創造することができる学術集会とし、糖尿病医療の益々の発展に少しでも貢献できればと考えております。
学術集会は今回で27回目となります。当学会の歴史の積み重ねの中で、糖尿病患者さんへの教育・看護の実践・研究が発展してきたといっても過言ではありません。また、第25回よりwebでの参加を可能としたことで、子育て中などで現地参加が困難な方も参加が容易となり、学術集会への参加者数は増加しております。コロナ禍、先行きがまだ見通せない状況ではありますが、参加者の皆様にとって明日の実践・研究への活力が湧いてくるような学術集会となるよう企画委員全員一丸となって準備を進めております。
皆様のご参加を心からお待ちしております。