第36回日本臨床モニター学会学術集会 第36回日本臨床モニター学会学術集会

ご挨拶

日本臨床モニター学会は, 医療現場でのモニター開発と普及, 臨床モニターを通じた医療の安全性と質の向上を目的として1990年に発足して以来, 30年以上の歴史を刻んで参りました。
このたび, 第36回日本臨床モニター学会総会会長にご推挙いただき, 2025年(令和5年)4月26日(土)27日(日)の2日間、熊本市において本大会を開催させていただくこととなりました。本大会が, 臨床モニターに関わる皆様の益に, ひいては医療の質の向上に寄与できるよう尽力する所存です。
 本学会では、大会テーマを「臨床モニターを愉しむ」とさせて頂きました。医用工学の発展と技術革新によって進歩を続ける様々なモニターは医療現場では欠かすことのできない存在です。周術期・急性期医療分野では, 人工知能を取り入れたモニターが臨床使用されるようになっています。また, 従来は侵襲的手技によって知ることができた生体情報を, 非侵襲的に示すことができるモニターの開発が進み, 医療機関のみならず, 在宅医療や検診での活用が広がっています。本学会では, 多種多様な臨床モニターに関する最新の知識を限りなく高めると同時に, モニターそのものの魅力と可能性を心から愉しんでいただこうというのがテーマの趣旨です。
 本学会は様々な専門領域の医師, 歯科医師, 薬剤師, 看護師, 臨床工学技士, 研究者, 企業関係者等, 臨床モニターに関わる多職種が一堂に会する点が特徴であり, 職種を越えた教育講演, シンポジウム, パネルディスカッションを企画しております。
 学術集会の意義は、参加者が一堂に会し、英知を集結し、交流を深めることにあり、熊本の地で対面での熱い議論と活発な交流をしていただけることを願っております。 また、会場のすぐそばには熊本城がそびえ、足を伸ばせば阿蘇や天草の風光明媚な自然が待っています。歴史と自然に加え、土地の恵みがもたらす熊本の食材を、お時間の許す限りお楽しみ頂ければ幸いです。 皆様と直接お目にかかることを心よりお待ち申し上げます。

謹白

2024年(令和6年)7月吉日
第36回日本臨床モニター学会総会
会長 平田 直之
熊本大学大学院 麻酔科学講座 教授