大会長挨拶


第15回中部放射線医療技術学術大会 大会長

市立敦賀病院 山崎 厳

 

 この度、第15回中部放射線医療技術学術大会(CCRT)を11月25日,26日の2日間にて、福井県福井市の「AOSSA」で現地開催する運びとなりました。新型コロナの感染症法上の位置付けを、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることに伴い、また3月13日以降、マスクの着用は個人の判断が基本となりました。皆さまをお迎えするにあたり、実行委員会でさまざまな取り組みについて検討中です。第14回の愛知県開催を見習って多くの方が楽しく参加できる学会にしたいと思います。実行委員会を代表してご挨拶を申し上げます。

 CCRTは中部7県の診療放射線技術学を根幹とする日本診療放射線技術学会中部支部と診療放射線技師の団体である中日本地域診療放射線技師会が、合同で協力し合いながら開催する学術大会です。2008年に福井県から始まったCCRTも、今回で15回目の開催となり、3巡目に入ります。この間に様々なノウハウが蓄積され、大会運営の共通認識の醸成とともに、双方の会員に対して有益な学術大会のかたちになりつつあります。さらに2024年には日本診療放射線技師会と日本放射線技術学会が、初めて合同で学術大会を開催する事がきまっており、同じ診療放射線技術を中心として両学会が、より緊密に連携することが期待されています。本学会も大会を通して、両学会が連携し放射線技術学の発展に寄与できるように努めて参ります。

 今回の学術大会のテーマは、「Image for the future~放射線技術の革新と展望」といたしました。私たちを取り巻く放射線技術は日々進歩しており、臨床で勤務する診療放射線技師だけでなく、診療放射線技師を養成する大学等の教育や企業の研究者も将来を見据えた取り組みをしていく必要があります。今の放射線技術の現状をしっかりと把握すること、それをもって将来の技術へとつなげていくことを考えた学会にしたいと考えています。私たちの職場では、医療スタッフの一員としてタスクシフト/タスクシェアといった職場環境も変化しています。約20年前にアナログからデジタルへ移行し、この数年では人工知能の導入で撮影条件や診療画像が大きく変わってきています。参加される方が、これからの放射線技術についての学びの場となることに期待しています。

  もちろん福井県の観光やお食事なども楽しんでください。11月からはカニの解禁も始まります。福井県には美味しいお酒もあります。福井県内では2025年に全国初の恐竜学部を設置する大学もあり、学びの場として3巡目に相応しい学会にしていきたいと思います。感染予防に十分考慮した上で運営させていただきますので、皆様と久しぶりにお会いし語り合うことができることを楽しみにしております。

2023年4月1日