大会長挨拶
第14回中部放射線医療技術学術大会 大会長
藤田医科大学 國友博史
この度、第14回中部放射線医療技術学術大会(CCRT)を11月5,6日の2日間にて3年ぶりにウインクあいちで現地開催する運びとなりました。このような機会を頂きましたことを、大変名誉なことと感じております。実行委員会を代表してご挨拶を申し上げます。
CCRTは中部7県の診療放射線技術学を根幹とする日本診療放射線技術学会中部支部と診療放射線技師の団体である中日本地域診療放射線技師会が、合同で協力し合いながら開催する学術大会です。2008年に福井県から始まったCCRTも、今回で14回目の開催となり、各県で2回開催したことになります。この間に様々なノウハウが蓄積され、大会運営の共通認識の醸成とともに、双方の会員に対して有益な学術大会のかたちになりつつあります。さらに2024年には日本放射線技術学会と日本診療放射線技師会が、初めて合同で学術大会を開催する事がきまっており、同じ診療放射線技術を中心として両学会が、より緊密に連携することが期待されています。中部でもより本大会を通して、両学会が連携し放射線技術学の発展に寄与できるように努めて参ります。
今回の学術大会のテーマは、「実践知への探究:放射線技術学のリテラシー」といたしました。実践知とは、我々が日々行っている放射線診療で例えると、検査目的や患者状態によって、その都度、適切な判断をくだすことができる知識と能力という事ができます。今大会では、その日々の診療行為を見つめ直し、エビデンスに基づいて適切に行われているか、放射線技術学のリテラシーがあるのかを皆さんと伴に考え、そして高めていく大会にしたいと思います。また、日常診療の中で、多くの実践知に関して知見をもった方々からの講演も計画しております。皆様とともに学び、ディスカッションができればと考えています。我々が主に扱う電離放射線は、少なからず人体に影響があるといわれています。それを適切に扱うことが我々の責務であり、その結果、様々な放射線画像を有益な診療情報として提供することができます。本テーマを具現化するために様々な企画を準備してまいりますので、是非とも多数の皆様にご参加いただきますよう心よりお願い申し上げます。
大会が開催される頃は、感染状況も改善していることを切に願っております。我々も感染予防に十分考慮した上で運営させていただきますので、皆様と久しぶりにお会いし語り合うことができることを楽しみにしております。
2022年4月1日