2024年11月14日
日本小児脂質研究会(所在地:埼玉県毛呂山町/運営委員長 菊池透)は、第38回日本小児脂質研究会(日時:2024年10月27日(日)、会場:大阪医科薬科大学、会長:大阪医科薬科大学医学教育センター・小児科 瀧谷公隆)において、「高槻宣言2024」を宣言しました。
「高槻宣言2024」
Check Child Cholesterol,Save FH
こどものコレステロールをチェックして、FHを救おう!
日本小児脂質研究会では、多くの方に「高槻宣言2024」を認知していただき、
① 小児科医の家族性高コレステロール血症(FH)への認知度の向上
② 小児期からFHスクリーニングの推進、診断率の向上
③ FHの小児および家族への治療・介入の推進、動脈硬化性疾患の発症の予防
を邁進したいと考えています。
プレス・リリースはこちらをご覧ください。
解説
① 家族性高コレステロール血症(FH)は、300人に1人と、頻度の高い疾患です。
② 未治療のFHでは、20-30歳代に心血管疾患を起こすこともあります。
③ 小児期に発見し、治療すれば、予後を著しく改善することができます。
④ 小児期にLDLコレステロールが高値の人は、成人期も高値のことが多いです。
⑤ 小児でも採血の機会には、総コレステロール(TC)を測定しましょう。
(FH オポチュニスティック・スクリーニング)
⑥ 小児生活習慣病予防健診等で、健常小児全員を対象に、総コレステロール(TC)あるいは
LDLコレステロール(LDL-C)を測定しましょう。(FH ユニバーサル・スクリーニング)
⑦ TC 220mg/dL以上では、LDL-Cを評価しましょう。
⑧ LDL-C 140mg/dL以上では、FHを疑いましょう。
⑨ LDL-C 180mg/dL以上では、FHの可能性が高いです。TC 260mg/dLはおよそLDL-C 180mg/dLに相当します。
⑩ 両親のLDL-Cも確認しましょう。(リバース・カスケード・スクリーニング)
日本小児脂質研究会では、多くの方に「高槻宣言2024」を認知していただき、
④ 小児科医の家族性高コレステロール血症(FH)への認知度の向上
⑤ 小児期からFHスクリーニングの推進、診断率の向上
⑥ FHの小児および家族への治療・介入の推進、動脈硬化性疾患の発症の予防
を邁進します。