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 臨床不整脈映像化システム ExTRa Mapping 

Last update was Apr. 2, 2019.



難治性心房細動のありのままを視る・観る・診る

難治性心房細動を克服したいという願いがあります.
従来と異なるアプローチに答えがあると信じています.
目指したのはより安全かつ簡便で洗練されたものでした.
そうして創出したのが世界初のリアルタイム臨床不整脈映像化システムです.


心房細動は脳梗塞や心不全の主な原因とされる不整脈です. 加齢で増えるため,超高齢社会を迎えたわが国における患者数は100万人に達するとも言われ,その治療は社会的急務とされています.

近年,発作性の心房細動に対してはカテーテルアブレーションによる肺静脈隔離術が行われるようになりました. しかし,その術式は慢性化した持続性・長期持続性の心房細動にはあまり有効ではありません

持続性・長期持続性心房細動アブレーションの成績向上を図るには,心電図に頼るのではなく, 心房内のランダムな興奮動態を直視することが必要と考えられました. しかし,動物実験や仮想実験でもないかぎり,それは技術的に極めて困難でした.



そこで,我々はこれまでの常識を打ち破るべく世界初の「オンライン・リアルタイム臨床不整脈映像化システム(ExTRa Mapping)」を創出しました.

シミュレーション解析(in silico)を導入かつ応用した超高速演算処理により, 心房内で記録した双極シグナルを時空間的に補間(補完)して,心房細動におけるランダムな興奮動態を位相マップとしてリアルタイムで映像化します.

ExTRa Mappingは,滋賀医科大学循環器内科芦原(写真右)らが,日本光電工業(株)ほかとの共同研究 により発明したシステムです(特許出願中,2015年8月薬機承認).

ExTRa Mappingを活用した新たな慢性心房細動アブレーション戦略の立案に向けて,日々精力的に研究に取り組んでいるところです.

参考までに: 滋賀医科大学循環器内科・不整脈グループの診療紹介についてはこちらをご覧下さい.


ExTRa Mapping 開発チーム



ExTRa Mapping にかかる講演・研究発表等


招待講演,基調講演,教育講演,シンポジウム・パネルディスカッション等,発表数が多いため,その一部をご紹介します.


取材・問い合わせ


本研究に関して取材・問い合わせをご希望の方は下記までご連絡ください.お急ぎの場合は,まずお電話でご一報ください.
E-mail: ash@belle.shiga-med.ac.jp  TEL:077-548-2530 or 2525
滋賀医科大学 情報総合センター・医療情報部 教授 芦原貴司
診療:循環器内科(循環器専門医・不整脈専門医)

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