本文へスキップ

更新日:2017年8月8日

労働時間日本学会

労働時間日本学会のホームページへようこそ。


労働時間日本学会(Working Time Japan Society; WTJS)とは,研究と実践が両立できるよう,医学や心理学などの自然科学,法学や経済学などの社会科学,そして産業保健学という学際的な視点から,労働時間のあり方を改善することを目指す学会です.

news新着情報

2017年8月7日
働き方の改善に関する本学会からの提言をアップしました。
2017年5月22日
第2回研究大会のプログラムをアップしました。
2017年3月24日
第2回研究大会の参加及び演題登録のお知らせをアップしました。
2017年1月30日
第2回研究大会のお知らせをアップしました。
2016年11月18日
Working Time Soceityの演題申込延長のお知らせ(大会HP)。
2016年9月29日
親学会のWorking Time Soceityの情報をアップ(大会HP)。
2016年7月06日
学会会則および入会書をアップ(リンク)。
2016年4月18日
学会ホームページを立ち上げました。

EVENT活動

2017年8月7日
本年3月末に働き方改革実行計画が策定されたこともあり、近年、わが国では働き方を再考する機運が高まっています。そこで、本学会では学会員からの意見を取りまとめて以下の提言を提案いたします。

働き方の改善に関する
労働時間日本学会からの提言


平成29年7月 労働時間日本学会


わが国の働き方は今,見直すべき時に来ています。どのように働くかはどのように生きるかにつながる重要な問題です。労働のあり方を上質にするために,あらゆる知恵と工夫が必要になっています。過重労働や職場の人間関係などによって,健康な心と体が損なわれることは本来,決してあってはなりません。

近年,わが国全体として働き方を修正しようとする動きが活発になっています。これは喜ばしいことです。直近ではこの3月末に政府の働き方改革実現会議より,働き方改革実行計画が創られました。雇用,賃金,労働時間などについて改革の方向性が示されています。今後,法案や制度の成立に向けて様々な審議がなされていくでしょう。

こうした現状を踏まえ,労働時間日本学会は労働時間のより良いあり方を目指す団体として,これからの検討における留意点を次のとおり述べます。

1.政府,関係機関,職場など各層での審議は科学的な裏付け(根拠)に基づいて行うと,合意の形成に役立ちます。例えば,労働時間と脳・心臓疾患との関連は積極的に調べられています(Kivimäki et al. Lancet 2015)。労働時間またそれ以外の職業要因とメンタルヘルスとの関連も深く検証されています(Watanabe et al. Occup Environ Med 2016; Harvey et al. Occup Environ Med 2017)。もし適当な根拠がなければ,調査研究を早急に実施したり,良好実践の成果を活用したりすることが望まれます。

2.各種の条件を設定する際には,労働者の健康と安全を害さないということはもとより,働きがいがあって人間らしく仕事ができるということも重要になります。そのためには,労働生活の中で休息,特に睡眠を充分にとれるとともに(Czeisler, Sleep Health 2015; 高橋, 労働安全衛生研究 2014),家族や地域に対して責任を持てるという視点も大事になります(Fagan, 2012)。また過剰なサービスや便利さを求める消費者のあり方も見直す必要があるでしょう。そうなると,「働き方」の改善というより,「働き方・休み方」ひいては「働き方・休み方・生き方」の改善を目指すのが望まれます。

3.雇用や時間外労働に対する規制を一斉に行うことによる利点はあります。その一方で,かえって働きにくくなってしまう可能性も懸念されます。例えば,モノを作る仕事,モノを運ぶ仕事,人にサービスを提供する仕事はそれぞれ大きな違いがあります。働き方であれ,休み方であれ,「どのような仕事で働いているか」を充分に考慮に入れながら(Kogi, Ergonomics. 1991),改善の方向を定めることが望まれます。

以上

文献
Kivimäki M, et al. Long working hours and risk of coronary heart disease and stroke: a systematic review and meta-analysis of published and unpublished data for 603,838 individuals. Lancet. 2015;386(10005):1739-46.

Watanabe K, et al. Working hours and the onset of depressive disorder: a systematic review and meta-analysis. Occup Environ Med. 2016;73(12):877-884.

Harvey SB, et al. Can work make you mentally ill? A systematic meta-review of work-related risk factors for common mental health problems. Occup Environ Med. 2017;74(4):301-310.

Czeisler CA. Duration, timing and quality of sleep are each vital for health, performance and safety. Sleep Health. 2015;1(1):5-8.

高橋正也. 余暇の過ごし方と労働安全衛生.労働安全衛生研究. 2014;7(1):23-30.

Fagan C, et al. The influence of working time arrangements on work-life integration or ‘balance’: A review of the international evidence. Conditions of Work and Employment Series No. 32, Geneva, International Labour Office, 2012. http://www.oit.org/wcmsp5/groups/public/---ed_protect/---protrav/---travail/documents/publication/wcms_187306.pdf

Kogi K. Job content and working time: the scope for joint change. Ergonomics. 1991;34(6):757-773.



2017年1月30日
■第2回研究集会開催のお知らせ

第2回労働時間日本学会研究集会
『わが国の働き方を考える ― 時間管理を中心に』


日時 :2017 年 52613:0017:00

場所 :大原記念労働科学研究所HP)
   【JR 中央線・総武線 千駄ヶ谷駅より徒歩6分】
   (東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-12 桜美林大学内3F)

参加費 1,000円(資料代として)

演題締切:428日(金)まで
採択結果通知:510日(水)までに通知
事前参加登録締め切り:517日(水)
※本大会に参加される方は,以下の「事前登録画面」より,
事前参加登録の手続きをお願いいたします.


事前登録画面←こちらをクリックして下さい.

第2回労働時間日本学会研究集会開催にあたって
労働時間日本学会 会長 高橋正也(労働安全衛生総合研究所)


どのように働くかは,どのように休むか,そしてどのように生きるかにつながる,とても大事な問いかけです。過重労働に伴う様々な問題が浮かび上がっている今,政府も企業も労働者も働き方の改善を目指し始めています。労働時間の管理はその基本に据えられますが,それ以外の要因にも目を向け,最適にしていく必要があります。

今回の研究集会では「わが国の働き方を考える ― 時間管理を中心に」というテーマの下,健康で充実した労働生活を送るための条件をいろいろな立場から討議いたします。一般演題では,とくに若手からの率直な発表を行っていただきます。シンポジウムでは,「グッドプラクティスに学ぶ人間らしい働き方とは」として,働く時間の自律性,企業における先進的な取り組み,行政施策の現状と課題などを議論いたします。

第2回労働時間日本学会研究集会へのご参加を心から歓迎いたします。

■プログラム

第一部 総  会  13:00 ~ 13:30
Ⅰ.開会の挨拶:学会長 高橋正也
Ⅱ.会計報告:監査代理 久保智英
Ⅲ.働き方の改善に関する労働時間日本学会からの提言

第二部 研究集会  13:30 ~ 17:00
Ⅰ.一般演題(各演題:発表13分、質問7分):
司会 高橋正也
  (独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)

1. メンタルヘルスのための参加型職場環境改善の中で勤務時間制改善を取り上げる効果
佐野友美(公益財団法人大原記念労働科学研究所)

2. あるべき労働時間法制~人たる原点に立ち返った生活時間アプローチ~
圷 由美子 (旬報法律事務所)

3. 労働者における働く時間に対する裁量度と疲労について
久保 智英 (独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)

Ⅱ.休 憩  14:30~14:45

Ⅲ.シンポジウム(各演題:発表15分)
テーマ:グッドプラクティスに学ぶ人間らしい働き方とは
司会 津野香奈美 (和歌山県立医科大学)
松元 俊(独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所)
1.働く時間の自律性をめぐる職場の課題
髙見具広  (独立行政法人労働政策研究・研修機構)

2.参加型職場環境改善事例にみる働き方の視点
竹内由利子 (大原記念労働科学研究所)

3.中小企業における「働き方改革」実践
新佐絵吏  (株式会社浅野製版所経営企画部)

4. 労働時間法制の動向と長時間労働削減の課題
池添弘邦  (独立行政法人労働政策研究・研修機構)
Ⅳ.総合討論(60分)
Ⅴ.総  括(15分)
佐々木 司 (大原記念労働科学研究所)
Ⅵ.意見交換会 17:30~


■一般演題の募集(締切ました)

わが国の働き方をより良いものにするための工夫や仕組みについて,特に若手の研究者や実践家からの演題を募集いたします。労働時間日本学会は学際性を重視しておりますので,分野に関わらず,ご応募ください。一人当たりの発表時間は質疑を含めて15分程度を予定しています。

抄録は、演題名,ご所属,お名前,本文(200字程度)として,学会事務局(wtjs.secretariat@gmail.com)にメールで4月28日までにご提出ください。ご不明な点がございましたら,事務局までご遠慮なくお問い合わせください。

2016年9月29日
■親学会Working Time Societyが
 来年開催されます


労働時間日本学会の親学会であるWorking Time Societyの次回大会が以下のとおりに開催されることになりました。

日時 :2017 年 619 日から23 日まで

場所 :オーストラリア・エアーズロック

旧:抄録締切:2016 1118 
新:抄録締切:2016 12 月 16 日
演題申込の期限が延長されました

詳しくは大会HPまで(リンク
2016年4月28日
■労働時間日本学会を設立します

労働時間日本学会(Working Time Japan Society; WTJS)は親学会であるWorking Time Society(労働時間学会;WTS www.workingtime.org)と連携しながら,労働時間のあり方を改善することを目指します.この親学会は,2年ごとに国際交代勤務・労働時間シンポジウムを主催しており,その前身の国際交代勤務シンポジウムは1982年と2001年に日本で開催されました.労働時間日本学会では,研究と実践が両立できるよう,医学や心理学などの自然科学,法学や経済学などの社会科学,そして産業保健学という学際的な視点を重視します.現在,設立の準備を進めています.2016年4月28日には,産業疲労研究会と共催で,学会立ち上げのためのミニ・シンポジウムを企画しています.詳細は今後,作成予定のホームページや産業疲労研究会のホームページ等にて掲載いたしますので,労働時間・交代勤務に関心をお持ちの多くの方々にご参加いただければ幸いです.

日時 :2016 年 428 日(木)14時から16時半まで

場所 :大原記念労働科学研究所HP)
   【JR 中央線・総武線 千駄ヶ谷駅より徒歩6分】
   (東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-12 桜美林大学内3F)

参加費:無料

■第一部 設立総会(14:00より)

会長,理事,監事の承認,会則の紹介 15分

■第二部 研究集会

労働時間日本学会長:あいさつ  5分
労働時間学会理事長:ビデオメッセージ  5分
Arbeitszeit Gesellschaft理事長:ビデオメッセージ  5分
産業疲労研究会代表:労働時間日本学会への期待 10分

■シンポジウム
(14:40より開始予定)


テーマ
「過重労働と労働時間・休息時間のあり方」


座長:高橋正也
(労働安全衛生総合研究所産業疫学研究グループ 部長)

仕事が辛く、過重となるのは労働時間がどのくらいで、また休息時間はどのような状況であろうか。このような疑問を明らかにしていくことで、とりうる対策がみえてくると思われる。本シンポジウムでは、過重労働になりがちな、いくつかの職種の働き方・休み方を検証して、一般の労働者における健康・安全・生活の質確保のヒントを探りたい。そのために、過重労働を防ぐ上で法学的および経済学的な観点から重視すべき事柄についても議論する。

Ⅰ.わが国における働き過ぎの実態と問題点

1.看護師

佐々木司(大原記念労働科学研究所 上席主任研究員) 10分
2.医師
吉川徹(労働安全衛生総合研究所過労死等調査研究センター 
センター長代理)   10分
3.運転労働者
松元俊(大原記念労働科学研究所 特別研究員) 10分
4.働き過ぎと法律学
池添弘邦(労働政策研究・研修機構 主任研究員) 10分
5.働き過ぎと経済学
山本勲(慶応義塾大学商学部 教授) 10分

Ⅱ.総合討論(60分)

information

労働時間日本学会