日本老年泌尿器科学会

理事長挨拶

理事長

人口の高齢化は地球規模で急速に進んでおります。高齢社会の健康問題として、泌尿器科疾患は重要な位置を占めます。この重要性を先見して、1989年5月には老人泌尿器科研究会が設立されました。名称に敢えて「老人」を用いたのは、「老人」には経験や知恵があり尊敬に値する人という意味もあり、「老年」や「高齢」などより全人的な響きがあるからでした。この老人泌尿器科研究会が2004年より「日本老年泌尿器科学会」に名称変更し、設立の精神を引き継ぎながら今日に至っております。

日本老年泌尿器科学会の目的は「高齢者および障害を持つ人々の生活の質を改善すべく、広く泌尿器科学に関係する研究を行い、もって国民の健康に貢献すること」です。しかし、この目的は医学だけでは達成できません。達成のためには、設立時より看護師を世話人に加えるなど、医師だけではなく看護・介護関係者を学会員に擁しています。この点で他の泌尿器科関連の学会とは一線を画しています。事実、会員数(1100名余り)の約40%は医師以外です。看護・介護関係者は、学会活動に参加しているというより中心的な役割を果たして頂いており、学術集会の会長を務めたことも3回あります。これらは、医学的問題に限らず全人的ケアを目指そうとする本学会の特性を裏付けるものと言えるでしょう。

本学会の扱う主要なテーマは、1)高齢者・障害者の排尿管理と、2)高齢者の泌尿器科的診療に特有の問題の2つです。前者は設立当時から重視されており、高齢者排尿障害マニュアルの上梓、排尿機能検査士制度への協力という形でも具体化しています。後者のテーマも、人口の高齢化が更に進み、泌尿器科疾患の多くは高齢者に多発することを踏まえると、その重要性が再認識されます。

今後は高齢者の医療・看護はまさにグローバルな課題となることが予想されます。25年の歴史に加えて、この先の日本・世界のあるべき姿を見据えた学会運営を進めて参ります。

本学会に対する皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げます。

理事長
本間之夫
日本赤十字社医療センター院長

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