平成30-33年度科学研究費 基盤研究(C)(一般)「集計表を用いた二次分析の実践と課題に関する研究」のHPです
研究論文の紹介(その1)
2010年以降、これまでに原著論文として発表した集計表を用いた二次分析研究は以下です
(まだ途中です)。
ネフローゼ症候群を原死因とする死亡率

ネフローゼ症候群を原死因とする死亡率は、男女とも低下してきていることを、複数年の政府統計を組み合わせることで明らかにした(Clin Exp Nephrol 2018; 22: 55-60)。
透析患者の生命予後
わが国透析患者の年齢調整死亡率は著明に改善したが、感染症死亡率は不変であることを、日本透析医学会統計調査の集計表を26年間分組み合わせることで明らかにした(Nephrol Dial Transplant 2016; 31: 1501-7)。透析患者の感染症死亡率
わが国透析患者の感染症死亡率は、一般住民の約8倍で、特に敗血症が重要であることを、日本透析医学会統計調査の集計表と人口動態統計を組み合わせることで明らかにした(Ther Apher Dial 2012; 16: 226-31)。一般住民と比較した透析患者の死亡率

透析患者の脳血管障害死亡率

透析導入率の国際間比較

高齢化と透析導入数

人口高齢化を止めることは困難ですが、透析導入率を低下させることができれば、透析導入患者数の増加を防ぐことができます。それと同時に、高齢化に備えた医療環境を、未来に備えて整備していく必要があると考えます。