こんな現場の声を受けて、「糖尿病の知識とコミュニケーションスキルを鍛える『道場』を作り、そのノウハウをみんなに知ってもらおう!」との思いを持つ仲間が集まり、2008年から始めたのが「リス☆カン」です。
この「リス☆カン」という言葉は、communicationの大事な構成要素であるlisteningとconversationからの私たちの造語で、「患者さんの言葉や視線・態度などあらゆるサインに耳を傾け心を配り、患者さんとの会話の中で信頼関係をつくり、医療者の一方的な押しつけにならずに患者さんとともに歩む」気持ちを込めたものです。
「リス☆カン」は、患者役、指導士役、観察者役を互いに行うロールプレイによる実践的なトレーニングを通じて、
@自身の糖尿病に関する知識やコミュニケーションスキルが確認できる
Aロールプレイを通して「自分で気づく」、「他者からのコメントで気づく」といった新たな「気づき」を得られる
B目的に応じた様々なテーマ設定のロールプレイを行うことで新たな自分に挑戦しスキルアップを目指せる
などのメリットがあります。
そして、2021年からは、オンラインでの開催にもチャレンジしています。
ロールプレイを通じて皆さまの糖尿病の知識やコミュニケーションスキル向上の一助になれば幸いです。そして、「リス☆カン」が患者さんの糖尿病療養生活の向上に寄与できれば、私たちにとってこれ以上の喜びはありません。