ご挨拶
第27回 日本乳癌画像研究会の開催にあたって
この度、第27回 日本乳癌画像研究会の当番世話人を務めさせて頂きますことを大変光栄に存じます。
日本乳癌画像研究会は、乳癌画像に関する研究の発表、知識の交流、情報の提供および交換を行うことにより、乳がん検診や乳癌の診断能力と技術向上ならびに適正な乳癌治療に寄与することを目的に平成8年(1996年)に発足致して以来、本会で27回目の開催となる長い歴史があります。医師・技師・研究者が主体となって、Breast Imagingの実践面における課題を取り上げ議論し、その後の診療や治療に役立てるように、毎年定期的に学術集会を開催し、わが国の乳癌診断と乳癌診療の発展に貢献してまいりました。
今回は日本の象徴ともいえる富士山の麓の静岡県で開催することとなり、「日本のマンモグラフィ検診が抱える3つの課題に挑む!」を主題テーマに掲げ、日本の乳がん検診が解決すべき問題である総合判定・高濃度乳房・カテゴリーとマネジメントの均てん化について参加者の共通認識を確立し、明日からの乳がん検診と乳癌診療に役立つ討論を展開したいと考えております。また、「サブタイプを意識した乳癌画像診断」と「非切除治療に寄与する乳癌画像診断」を副題テーマとしております。もちろん、マンモグラフィ・超音波・MRIといった乳癌診療の必須モダリティに加え、発展の目覚ましい新しい技術の展開など、職種や専門の垣根を越えて幅の広いテーマを扱います。また、日本乳がん検診精度管理中央機構のご協力のもと、マンモグラフィ撮影技術ポジショニング講習会も行いますので、放射線診療技師の皆様には技術の再確認やマンモグラフィ撮影への興味を持つ契機として研究会に参加して頂けましたら幸いです。
会場は日本一高い富士山と日本一深い駿河湾を望む美しい風景と豊かな食材が集まる静岡県東部の沼津市にある静岡県総合コンベンション施設 プラサ ヴェルデ(JR沼津駅北口より徒歩3分)にて開催いたします。新幹線 三島駅からも近く、冠雪した富士山を眺望できる絶景の地ですので、多くの皆様のご参加を心待ちにしています。何卒よろしくお願い申し上げます。
第27回日本乳癌画像研究会
当番世話人 植松孝悦
(静岡県立静岡がんセンター 乳腺画像診断科 兼 生理検査科 部長)